更新日: 2023.04.23 貯金

「タンス預金」は税務署に絶対バレるって本当? どうやって気付くの?

「タンス預金」は税務署に絶対バレるって本当? どうやって気付くの?
お金は使うよりも守ることを大切にしている人も多いもの。そこで、銀行に預けるのではなく自宅内にお金を保管する、いわゆる「タンス預金」をしている人も少なくありません。
 
このような人目に触れない場所に保管しているタンス預金は、隠し持っていると税務署にばれるものなのでしょうか。
 
そこで、本記事ではタンス預金が税務署にばれる理由や、問題点について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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そもそもタンス預金とは?

タンス預金とは、自宅内で現金を保管することをいいます。実際に現金の保管場所にタンスを選ぶ人がいたため、このような呼ばれ方をしています。しかし、タンスに限らず仏壇や引き出し、金庫や冷蔵庫など自宅内でためている現金はすべてタンス預金に該当するものです。
 
ちなみに、タンス預金は普段の生活費とは分けて、まとまったお金を自宅に保管するものを指します。近日中に支払う予定があるぶんのお金を事前に銀行から引き出し、自宅内に保管しているような場合はタンス預金に該当しません。
 

タンス預金は税務署にばれるの?その理由は?

自宅でこっそりタンス預金をしている人のなかには「どうせ人目につかないため税務署にもばれない」と考える人もいるかもしれません。
 
しかし、実際のところタンス預金は税務署にばれる可能性が十分にあります。なぜなら、税務署は過去にさかのぼって口座の出金記録を調査できるためです。税務署は個人のお金の動きを把握できます。つまり、多額の現金を口座から引き出し、その後の使い道が不明な場合、税務署や国税庁の調査対象となる場合があるのです。
 
税務署および国税庁は国税総合管理システム、通称「KSKシステム」を用いて個人のお金の流れだけではなく、所得水準まで納税者のさまざまな情報をチェックします。このように、タンス預金として意図的に隠し財産を所持している場合、税務署や国税庁にばれる仕組みになっているのです。
 

タンス預金をすることによる問題点

タンス預金をしていることが国税庁や税務署にばれた場合、さまざまな問題が生じます。
 
例えば、意図的に財産を隠して税金の申告をしないと、本来納める税額の徴収に加えて「延滞税」「重加算税」などのペナルティーが課せられる可能性があります。どうせばれないと思ってタンス預金をしていると、思わぬペナルティーを受ける原因になるため注意しましょう。
 
また、タンス預金は税金だけではなく、そのほかにも問題点があります。例えば、自然災害の問題です。万が一、火災や洪水などで自宅に被害がおよんだ場合、タンス預金としてためていたお金をすべて失ってしまうリスクがあります。
 
また、セキュリティーの観点でも問題があるといえるでしょう。自宅に大量の現金を保管していることを悪意のある人に知られた場合、盗難の被害に遭う可能性があります。自宅は銀行のように強固なセキュリティーがないため、標的にされる可能性はゼロではありません。
 
トラブルを避けるためにも、タンスではなく銀行などにお金を預けることがおすすめです。
 

タンス預金は思わぬペナルティーを受ける可能性があるため要注意

タンス預金は「どうせばれない」と考える人もいるかもしれません。
 
しかし、国税庁や税務署は個人の財産情報をしっかりと把握しています。お金の流れに不審点がある場合は調査の対象となる可能性があるため、隠し財産を持つことは困難といえるでしょう。また、タンス預金は災害や盗難被害などに見舞われる危険性も秘めています。
 
大切な財産はタンス預金などで隠すのではなく、銀行など安心できるところで保管しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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