更新日: 2023.04.03 その他家計

【最新】生活費の出費っていくら?平均統計からみる実情を紹介

【最新】生活費の出費っていくら?平均統計からみる実情を紹介
「物価高騰」「光熱費高騰」など、生活費に大きな影響を与える話題が世間をにぎわす昨今。
 
よその家庭の生活費や、世間一般の毎月の支出額が気になる方は少なくないはずです。
 
そこで本記事では、総務省から2023年3月10日に発表されたばかりの最新統計をもとに、平均的な生活費の額や、増加傾向にある支出項目について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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【2023年1月度】1世帯当たりの平均消費支出は約30万円!

総務省が2023年3月10日に発表した「家計調査報告-2023年(令和5年)1月分-」によると、2023年1月の1世帯(2人以上)当たりの平均消費支出は30万1646円。
 
消費支出の実質の割合は、前年同月比-0.3%であったにもかかわらず、光熱費高騰などの影響により、額面では4.8%の増加となりました。
※実質とは、参照年からの物価変動の影響を取り除いた値
 
1年間の消費支出の推移は、以下のとおりです。
 
図表1

※総務省発表「家計調査報告-2023年(令和5年)1月分- 第1表 主要家計指標-二人以上の世帯」より筆者作成
 
例年、12月は年末の特別出費により消費支出が増え、翌月以降、徐々に落ち着く傾向にあります。
 
ただ、2021年12月が31万7206円なのに対して、2022年12月が32万8114円と、1万円以上の差が出ていることから、翌1月も高水準を維持する結果となっています。
 

消費支出の内訳からみる生活費高騰の要因

次に、2023年1月の消費支出の内訳をみていきましょう。
 
図表2

費目 金額 詳細※増減率への寄与度の大きい項目 備考
食料 8万1152円 魚介類/穀類 4ヶ月連続の実質減少
住居 1万6230円 設備修繕・維持/家賃地代 2ヶ月連続の実質減少
★光熱・水道 3万3465円 電気代/上下水道料 2ヶ月連続の実質増加
家具・家事用品 1万1425円 家庭用耐久財/室内装備・装飾品 2ヶ月ぶりの実質減少
★被服および履物 1万203円 シャツ・セーター類/被服関連サービス 2ヶ月連続の実質増加
保険医療 1万3186円 保険医療サービス/保険医療用品・器具 4ヶ月ぶりの実質減少
交通・通信 4万5610円 通信/自動車等関係費 3ヶ月連続の実質減少
教育 7767円 補習教育/授業料 2ヶ月ぶりの実質減少
★教養娯楽 2万8459円 教養娯楽サービス/教養娯楽用品 10ヶ月連続の実質増加
その他の消費支出 5万4151円 交際費 3ヶ月連続の実質減少

※総務省発表「家計調査報告-2023年(令和5年)1月分- 表1消費支出の内訳(2023年1月-二人以上の世帯)」より筆者作成
 
増加項目(★)の実質増加率は「光熱・水道」が5.3%、「被服および履物」が5.1%、「教養娯楽」が18.6%。
 
特に、「教養娯楽」に含まれる宿泊費や国内パック旅行費の寄与度が高かったことが、明らかにされています。
 
新型コロナウイルス感染症の影響で大幅に減少していた旅行者が、あらゆる規制の緩和を経て、再び増加していることが、各世帯の消費支出にも影響を与えていると考えられます。
 
加えて、政府が補助金支給に乗り出すほど深刻な問題となっている光熱費の高騰が、図表2の「光熱・水道」の増加として示されているといえるでしょう。
 

【生活費】平均統計を参考に毎月の支出を見直そう

2023年1月の平均消費支出額30万1646円は、勤労者世帯、無職世帯すべてを含む平均値です。
 
当然、生活費は世帯人数や就労者の人数・職種などによって大きく異なります。
 
ただ、平均値や増加傾向にある項目の把握は、支出の振り分けや検討に活用できます。
 
ご紹介した調査結果を参考に、毎月の支出を見直してみてはいかがでしょうか?
 

出典

総務省統計局/家計調査報告-月・四半期・年- 家計調査報告-2023年(令和5年)1月分-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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