更新日: 2023.03.26 その他家計

宅配便の料金を安くするには?「日本郵便」「ヤマト運輸」「佐川急便」の料金を比較!

宅配便の料金を安くするには?「日本郵便」「ヤマト運輸」「佐川急便」の料金を比較!
最近は物価の上昇が問題となっていますが、宅配便も例外ではなく、2023年4月からヤマト運輸と佐川急便では料金が値上げされます。では、宅配便を少しでも安く利用するにはどうすればよいのでしょうか?
 
本記事では、日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便の料金を比較するとともに、より安く配送するためのポイントを解説します。

執筆者:嘉陽宗一郎()

日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便の料金を比較


 
早速ですが、日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便の料金を比較してみましょう。関東(東京)から関東へ現金決済で送った場合の3社の料金は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

 
日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便の料金表を元に筆者作成(重量制限の単位はキログラム)
 
図表1の料金は、ヤマト運輸・佐川急便については、2023年4月以降の料金となります。
 

単純に比較すると日本郵便が安い場合が多い

料金を見てみると、60サイズ(3辺の長さの合計)は佐川急便が最安であるものの、ほかのサイズでは日本郵便が最安です。
 
また、配送する地域や荷物の大きさにより、料金が大きく変わる場合もあります。例えば、160サイズの荷物を関東(東京)から沖縄へ現金決済で送る場合、日本郵便であれば2660円ですが、ヤマト運輸は4680円なので2000円以上の差が生じます。しかし、60サイズの場合は日本郵便が1350円、ヤマト運輸は1460円とそれほど大きな差はありません。
 
したがって、遠方の地域へ送る場合や、異なるサイズの荷物を送る際は、各社の料金を比較検討した方がよいでしょう。
 

送れるサイズは佐川急便が最大

配送料金が安い日本郵便ですが、送れる荷物の大きさは170サイズまでです。一方で、ヤマト運輸は200サイズまで、佐川急便は260サイズまで対応しています。大きい荷物の場合は、佐川急便を選ぶことになるでしょう。
 
また、日本郵便はサイズごとの重量制限がなく、どのサイズでも25キログラムまでなら送れる点がメリットです。そのため、小さい割に重たい荷物を送りたい場合は日本郵便が適しています。
 
佐川急便の場合でも、170サイズ以上は「飛脚宅配便」から「飛脚ラージサイズ宅配便」という名称に変わり、サイズに関わらず50キログラムまで送れるようになります。
 

割引制度が豊富なのはヤマト運輸

単純に料金を比較すると日本郵便が最安ですが、各社の割引制度を利用すると必ずしも日本郵便が最安ともいえなくなります。
 
例えば、ヤマト運輸では「クロネコメンバー割」という会員サービスが行われています。事前に電子マネーカードにチャージをしておけば、送料が10~15%割り引かれるというものです。この制度を使えば、日本郵便より安くなるケースもあります。
 
ほかにもヤマト運輸では、送り状をオンラインで作成すると料金が安くなる「デジタル割」なども用意されており、割引制度が豊富です。
 

料金比較や割引制度の利用で宅配便の料金は安くなる

宅配便の料金はどこも大差ないように感じるかもしれませんが、実は各社で特色があります。重量制限の考え方も各社によって異なるため、小さくて重たい荷物は日本郵便を利用するなど、送る荷物に合わせて上手に利用すれば料金を節約できます。
 
物価高が続く中、少しでも工夫をして宅配便の料金を安くしていきましょう。
 

出典

日本郵便株式会社 ゆうパック
日本郵便株式会社 ゆうパック 基本運賃表(東京)
ヤマト運輸株式会社 宅急便・宅急便コンパクト運賃表(2023年4月3日から適用・現金決済)
ヤマト運輸株式会社 宅急便のサイズについて
佐川急便株式会社 飛脚宅配便(改定後)
佐川急便株式会社 飛脚ラージサイズ宅配便(改定後)
ヤマト運輸株式会社 クロネコメンバー割
 
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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