更新日: 2023.03.12 貯金

貯蓄預金ってどんな預金? どんなメリットがある?

貯蓄預金ってどんな預金? どんなメリットがある?
銀行などの金融機関にお金を預ける際、普通預金や定期預金など、さまざまな種類から選択できます。「貯蓄預金」も、その1つです。
 
商品名からも分かるように、貯蓄のために活用されますが、具体的な内容が分からなければ利用に二の足を踏む人も少なくないでしょう。
 
今回は「貯蓄預金」の概要とメリットのほか、利用前に押さえておきたい注意点についても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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貯蓄預金とは

貯蓄預金とは、金融機関ごとに定められた金額以上を預けることで、普通預金よりも金利が高くなる商品のことです。金融機関ごとに具体的な商品名は異なりますが、多くの金融機関では「〇〇貯蓄」や「〇〇貯蓄預金」など「貯蓄」という言葉が含まれています。
 
個人を対象とした商品であり、法人の利用はできません。預入金額は1円以上としている金融機関が多いものの、基準残高以上でない場合は普通預金の利率が適用されます。なお、適用金利やその基準残高などは金融機関ごとに異なります。
 

貯蓄預金の種類

貯蓄預金は「金額階層別金利型」と「金額別金利型」に大別できます。
 
金額階層別金利型は、残高により適用金利が変わるタイプです。4段階や7段階など金融機関ごとに階層数は異なりますが、残高が増えるほど適用金利もアップします。
 
金額別金利型は、事前に基準残高を指定し、その残高以上が口座にある場合に基準残高ごとの金利が適用されるタイプです。金額別金利型は「タイプ別金利型」とも呼ばれ、事前に基準残高を指定するため、残高が増えても金利は上がりません。
 

貯蓄預金のメリット

貯蓄預金のメリットを、普通預金との比較やほかサービスとの併用の観点から解説します。
 

普通預金よりも金利が高い

最大の魅力は、普通預金よりも金利が高い点です。適用金利は金融機関ごとに異なり、かつ変動金利であるため、具体的な金利は定まってはいません。
 
しかし、すぐに使用する予定のない余剰資金に関しては、貯蓄預金へと移しておくことで、普通預金よりも多くの利息が受け取れる可能性があります。
 

スイングサービスとの併用が可能

貯蓄預金は、普通預金口座との間で自動で振替が可能な「スイングサービス」とあわせて利用できます。
 
給料日に普通預金口座から貯蓄預金口座へと移す設定をしておくことで、自動で貯蓄預金残高の増額が可能です。逆に、ローンの支払いのタイミングにあわせ、貯蓄預金口座から普通預金口座へと資金の移動もさせられます。
 

貯蓄預金の注意点

普通預金よりも適用金利が高いメリットがある一方で、貯蓄預金には注意点もあります。ここでは、利用の際に知っておきたいポイントを解説します。
 

自動支払いや自動受け取りができない

貯蓄預金は、普通預金口座では可能な自動支払いや自動受け取りができません。例えば、貯蓄預金口座から公共料金の支払いやクレジットカードの利用料金の引き落とし、給与や年金の自動受け取りなどはできません。
 
ほとんどのお金を貯蓄預金口座へと移している場合は、自動支払いや引き落としの日にあわせて、必要な分を普通預金口座へと移しておく必要があります。
 

手数料がかかるケースがある

何度も払い戻しを行ったりスイングサービスを利用したりすると、手数料が発生することがあります。手数料の発生基準と金額は金融機関ごとに異なります。
 
手数料がかさむと、高い金利が適用される意味が薄れかねません。事前に確認した上で利用しましょう。
 

貯蓄預金は普通預金よりも高金利でお金を預けられる商品

基準残高以上のお金を預け入れることで、普通預金よりも高い金利が適用される「貯蓄預金」。余剰資金を貯蓄預金口座へと移せば、より効率的に資産を増やせる可能性があります。
 
一方で、自動支払いや自動受け取りなど、普通預金口座では可能な一部サービスが受けられない点には注意が必要です。手数料も含め、事前に商品内容を確認してから、賢く利用しましょう。
 

出典

一般社団法人全国銀行協会 貯蓄預金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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