更新日: 2023.03.01 働き方
50代が「定年」を前に行っている副業は? 約半数が「年収10万円以下」という結果に!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「収入のため」「空き時間活用」コロナ禍以降に副業を始めた50代が半数
この調査は2023年1月、副業をしている50代の男女154人を対象にインターネットで行われたものです。みなさんの副業歴はどれくらいなのでしょうか。
1位:2018年より前 31.8%
2位:2020年 19.5%
3位:2021年 15.6%
3割以上の人が2018年より前から副業を始めています。この年代になると、副業歴が長い人の割合が高くなるのかもしれません。いっぽうで、全体の回答をまとめると2020年以降に副業を始めた人がちょうど5割の77人でした。もう何年も前から副業をしている層と、コロナ禍以降に始めた層が同程度存在しているようです。
副業の目的(複数回答)で多かった回答は、1位が「収入アップ」(116人)、2位が「空き時間の有効活用」(71人)、3位が「老後の資金のため」(47人)」でした。とにかく収入を増やしたい人や、コロナ禍で仕事が減り空いた時間を活用して収入を補いたい人が多いことがわかります。
50代は定年予備軍とはいえ、いまの時代60歳を過ぎても現役で働きたいという人も多いものいまのうちに副業を習慣にしておけば、経済面のメリットはもちろん老後の生きがいや生活にもいい影響がありそうですね。
副業で得られる収入と期待する収入のギャップは90万円!?
さて、50代は副業にどれくらいの年収を期待しているのでしょうか。
1位:~100万円 54.5%
2位:~30万円 23.4%
3位:~300万円 16.2%
4位:~500万円 4.5%
5位:1000万円以上 1.3%
1年で100万円くらいまで稼げるのが理想という人が半数を超えました。それ以上のがっつりとした年収を期待する人は、2割強。稼げるに越したことはありませんが、そこまで副業に時間や労力を割けないという人も少なくなさそうです。1年で100万円稼ぐとして、ひと月あたり8万円強。これくらいのボリューム感がちょうどいいのかもしれません。
では、現実の収入はどうなっているのでしょうか。
1位:~10万円 54.5%
2位:~100万円 35.1%
3位:~300万円 6.5%
4位:~500万円 1.9%
5位:1000万円以上 1.3%
ふたを開けてみると、半数以上の人が10万円以内の年収という結果に。11万円~100万円の範囲で稼げている人は約35%でした。理想と現実でだいぶギャップが広がっていることがわかります。
ちなみに副業に満足しているかを聞いた質問では、「満足している(9.7%)」「どちらかというと満足している(42.9%)」の「満足計」がやや上回るもののほぼ半数で割れるかたちになりました。不満の理由については、63%の人が「収入が少ない」と回答しています。稼ぎたいけれど思ったように稼げないという人が少なくないようですね。
50代に人気の副業はポイ活! ポイ活で100万円相当貯める人も
最後に、50代が副業している分野について見てみましょう。
1位:懸賞、アンケートモニター、ポイントサイトなど 70人
2位:株式投資、FX、仮想通貨など金融系 48人
3位:ブロガー、ライターなど 36人
分野としては「作業系」の副業が人気ということがわかります。例えば店舗などでアルバイトとして時給で働く人は13人、オフィスワーク系で働く人は9人。上位と比較すると少数派です。「空いた時間に収入を増やしたい」という50代にとって、ポイ活はちょうどいい方法なのかもしれません。
そんなポイ活ですが、稼ぐ人はがっつり稼いでいる様子。BHI株式会社が2023年1月、ポイ活経験者1000人を対象に行った調査の結果によると、ポイ活で貯まったポイント数を円に計算すると以下のような分布になりました。
1位:1万円~50万円 37.0%
2位:1000円~1万円 29.1%
3位:0~1000円 20.4%
1万円相当まで貯めている人がほぼ半数。そして幅が広いですが、1万円以上50万円相当の間にいる人が4割弱という結果です。かなり少数派ですが50万円相当以上貯めているという人は2.2%で、中には100万円相当を超えるという人も。ポイ活を副業としてどれくらい労力を割くかという違いはあるものの、がんばれば100万円相当以上貯められるという事実には心が躍りますね。
50代になってから副業を始めるのもいいですが、若いうちに副業を習慣にしてしまうのもひとつの手。自分にあった方法でいまからスタートしてみませんか。
出典
株式会社マーケティングフルサポート 定年予備軍(50代)の副業実態調査(@press)
BHI株式会社 ポイ活に関するアンケート調査(@press)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部