更新日: 2023.02.27 その他家計
【ミニマリストに学ぶ】「シンプルな暮らし」で家計を節約するノウハウを紹介!
この記事では、ミニマリストのシンプルな暮らしから学ぶ家計の節約術について紹介します。
ミニマリストとは?
まず、ミニマリストがどのような暮らしをしているかを見ていきましょう。ミニマリストは余計な物を持ちません。生活に必要な最低限の物だけを部屋に置いています。
例えば、本は電子書籍でも読めるから、紙の本を購入しないという行動を取ります。本が増えないので、部屋の中の物が少なくなります。
しかし、ミニマリストは何もかもを「買わない・捨てている」というわけではなく、必要な物と不要な物を明確に分け、なるべく不要な物を持たないように心がけているのです。
節約に関するノウハウ
それでは、ミニマリストのシンプルな暮らしから得られる節約に関するノウハウを紹介します。
部屋に余計な物を増やさない
ミニマリストは部屋に余計な物を増やしません。余計な物を買わないので、部屋がすっきりしますし、当然使わなかった分だけお金が貯まります。当たり前のことではありますが、支出を抑えることは大切です。また、1つの支出を抑えることで、次なる関連支出を回避することにもつながります。
例えば、読みたい本があったので、本を数冊買ったとします。すると、「部屋に本も増えてきたし、整理するために本棚が必要だな」と次は本棚を買いたいと思うようになります。 このような「関連購買」を起こさないためにも、物を買うときは部屋に物を増やさないように工夫することがポイントです。
本を読むこと自体は大切です。しかし、本を読むのなら電子書籍でも可能です。電子書籍化されていない本もありますが、電子書籍であれば、部屋の中に本が増えることはありませんし、本棚も不要です。
気に入った物を長く大切に使う
ミニマリストは物を買うときに本当に必要な物かをしっかり吟味します。一方、購入した物については長く大切に使うため、物持ちが良くなります。
コンビニなどで買うビニール傘を思い浮かべてください。天気予報をチェックしていなかったため、仕事帰りに雨に降られてしまった。そうしてついコンビニで買ったビニール傘が、気づけば家に何本もたまっているなんてことはないでしょうか?
ミニマリストはお気に入りの傘を1本だけ大事に使います。お気に入りの大事な傘があると、自然と天気予報もこまめにチェックしたりしますよね。不必要な数のビニール傘で無駄な出費をすることもありません。物を買うときには、本当に必要な物かどうかを吟味する習慣を身につけることがポイントです。
引き算する力を身につける
ミニマリストは足し算的な思考ではなく、引き算的な思考に基づき行動します。足し算的な思考とは、「あれを買えば幸せになる」という考え方です。この考え方では、部屋が物であふれていきますし、支出も増えていきます。
一方、引き算的な思考とは、部屋の中から不要な物を探して処分していく考え方です。例えば、クローゼットに着なくなった服がたくさんあったりしませんか?
そんなときには、フリーマーケットを活用し、不要な服を売却していきます。不要な服であふれていたクローゼットの中がすっきりし、自分が本当によく着ているお気に入りの服がはっきりします。不要な服がなくなり、自分のお気に入りの服に集中できるようになるため、満足度が上がります。
また、部屋の中の物が減るため、収納スペースも少なく済みます。物を置くために広い部屋を借りる必要がなくなり、家賃の節約につながることもあるでしょう。引き算的思考によって、お金やスペースを生み出し、それらを活用していくことがポイントです。
重要な選択に集中する
私たちは毎日多くの選択をしなければなりません。その中でも、仕事での選択(意思決定)は特に慎重に判断したいものです。日々の暮らしをシンプルにしていくことで、雑多なことに関する選択が減り、仕事での重要な選択に集中することが可能です。その結果、仕事で成果が発揮でき、収入増につながる可能性もあります。
例えば、スティーブ・ジョブズのように毎日着る服を決めておくというのも良い方法かもしれません。今日着る服で悩む時間や力を、仕事での重要な選択を考えることに使うことが可能です。シンプルな暮らしを実践し、いかに重要な選択に時間や力を注ぐかがポイントです。
ミニマリストのノウハウを普段の生活に取り入れよう
ミニマリストのシンプルな暮らしがいくら理にかなっているとはいえ、今日からすぐミニマリストになることは難しいでしょう。まずは少しずつでいいので、普段の生活をシンプルにしていく工夫をしていくことが大切です。そうすれば、普段の生活の中に節約につながるヒントが見つかるはずです。
執筆者:柳沢俊宏
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表