更新日: 2023.02.18 貯金
貯蓄額1位は「石川県」! 老後資金の必要額も地域によって「1500万円以上」の差という結果に
今回は、ジブラルタ生命調べの「おひとりさまに関する調査 2022」をひもといてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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都道府県別の貯蓄額、1位は石川県の1303万円!
この調査は、20歳~69歳の未婚男女4700名(男性2350名、女性2350名)を対象に行われたもの。
さっそく貯蓄額の平均を見てみましょう。
1位:0円 23.1%
2位:100万円~200万円未満 13.8%
3位:50万円未満 13.7%
4位:500万円~1000万円未満 11.2%
5位:1000万円~2000万円未満 8.3%
→全体平均 707万円
もっとも多かったのは、貯蓄が0という回答。およそ4人に1人は貯蓄がない状況のようです。1000万円以上の貯蓄があるという人は、合計でおよそ18%。このご時世、貯蓄がうまくいっているという人は思った以上に少ないのかもしれません。
さて、では都道府県別の平均貯蓄額はどうなっているのでしょうか。
1位:石川県 1303万円
2位:埼玉県 1170万円
3位:神奈川県 1147万円
4位:東京都 1114万円
5位:奈良県 994万円
1位は石川県。ひとつ頭が抜けています。埼玉県、神奈川県、東京都の首都圏はほぼ同じで並ぶという結果に。1000万円を超えているのはこの4都県のみとなりました。
こうなると気になるのが、下位の5県。現在の貯蓄額の平均が低い順に並べると、「徳島県」(288万円)、「鹿児島県」(369万円)、「沖縄県」(383万円)、「栃木県」(394万円)、「山形県」(434万円)となっています。石川県と徳島県を比較すると、なんとその差は1015万円です。
ちなみに、石川県の男性に「現在の生活に満足しているか」を聞いた結果は、47都道府県中24位の46%。いっぽう女性も同じく46%でしたが、順位はなんと42位。貯蓄額の多さと現在の生活の満足度は、必ずしも比例しないのかもしれません。
結婚=幸せ、ではないと考える男性がもっとも多いのも石川県
現在未婚の方たちが結婚していない理由はさまざま。具体的には以下の理由が上位にあがっていました。
<男性>
1位:自分の収入が少ない 33.5%
2位:結婚したい相手と出会えない 28.9%
3位:自由に時間を使いたい 28.3%
<女性>
1位:自分は結婚に向かないと思う 38.7%
2位:結婚したい相手と出会えない 37.1%
3位:自由に時間を使いたい 35.9%
結婚したいと思える相手と出会えなかったり、自分の好きなように時間を使いたかったりするのは男性も女性も同じ。ただ、1位の理由がまったく違っていますね。男性は自分の収入をもっとも気にするということがわかります。
現在はさまざまな働き方や家族のあり方に注目が集まっており、昔のように「結婚して幸せな家庭をつくる」のが当たり前という時代ではありません。
実際、「結婚=幸せ、ではない」と考えている人も少なくない様子。都道府県別、性別別に回答を整理すると以下のようになりました。
<男性>
1位:石川県 86.0%
2位:岡山県 82.0%
3位:奈良県 80.0%
3位:佐賀県 80.0%
3位:長崎県 80.0%
<女性>
1位:千葉県 92.0%
1位:京都府 92.0%
1位:大分県 92.0%
こう見ると、男性より女性のほうが「結婚だけが幸せじゃない」と考えている割合が高めということがわかります。また、男性については現在の貯蓄額が1位だった石川県がここでも単独トップになりました。
リタイアまでに備えておきたい金額は平均2000万円オーバー
最後に、必要だと考える老後資金を見てみましょう。
1位:1000万円~2000万円未満 21.7%
2位:2000万円~3000万円未満 21.6%
3位:100万円未満 16.4%
4位:3000万円~4000万円未満 9.9%
5位:500万円~1000万円未満 9.0%
→全体平均 2294万円
半数近くの人が、1000万円~3000万円までの間で考えているようです。いっぽうで、3位には100万円未満という回答も。全体平均は2294万円とやや高め。老後生活について慎重に考えている人が多いようです。
ちなみにこれを都道府県別に見てみると、1位は「神奈川県」で3268万円。唯一3000万円を超えています。2位は「奈良県」で2879万円でした。その後はゆるやかに推移し、東京や千葉、栃木や埼玉などの首都圏が上位に集まっています。
もっとも金額が低かったのは「山形県」で、1542万円でした。1位の神奈川と比較すると倍以上の差が。地域によって生活費も変われば考え方も変わるとはいえ、この差もかなり大きいですね。
同じ日本でも住んでいる場所で貯蓄額や理想の老後資金にかなりの差があることがわかりました。この違いを踏まえながら、自身の貯蓄計画を見直してみるのもいいかもしれません。
出典
ジブラルタ生命保険株式会社 おひとりさまに関する調査 2022
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部