更新日: 2023.02.17 働き方
「現在の仕事に満足していない」は半数近く! 転職活動や副業をしている人はどのくらい?
一方、賃金の推移を見ると、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると2021年6月の賃金は30万7400円で対前年増減率は0.1%マイナスとなっています。2001年6月の賃金は30万5800円で、20年たっても賃金はほとんど上がっていないことがわかります。
このような状況の中、ベビカム株式会社は、子育て中の母親たちの仕事の満足度や転職・副業などに関する意識調査を実施しました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
半数近くの人が現在の仕事に満足しておらず、転職を考えている人が過半数
現在の仕事に満足しているか聞いたところ、54.3%が「満足している」と回答しました。一方で残りの45.7%は「満足していない」という結果に。
仕事に満足していない理由としては、給料の少なさを挙げる人が多く、他には在宅勤務が不可で育児に時間が割けない、仕事量が多い、勤務時間が長いといった理由が目立ちました。
転職したいと思うか聞いたところ、「転職したいので準備している」(7.8%)、「転職したいと思うが具体的に準備していない」(46.8%)を合わせた54.5%が転職を考えていることがわかりました。
8割以上が副業したいと思っているものの、具体的に準備しているのは1割に満たない
また、副業したいと思うかという問いには、「副業したいので準備している」(7.8%)、「副業したいと思うが具体的に準備していない」(48.1%)、「副業したいが会社が禁止している」(26.0%)と、81.8%もの人が副業したいと思っていると回答。とはいえ、具体的に準備している人は1割に満たず、副業したいものの行動していない人がほとんどであるようです。
副業したい理由を聞いたところ「収入を増やしたい」が83.7%とダントツで多く、次いで「空いている時間を有効に使いたい」(51.2%)、「自分のスキルをより高めたい」(32.6%)が続きます。
副業している人は男性より女性の方が多い
2021年の転職者数は290万人で、2019年のコロナ前までは上昇傾向にありましたが、コロナ禍が始まってから減少しています。
次に、実際に副業をしている人はどれくらいいるのでしょうか。内閣府によると、副業している人は男性より女性の方がやや多く、2020年は女性の正規雇用者の10.5%、非正規雇用者の15.4%が副業をしていたようです。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で、男女の非正規雇用者において、「生計を維持するため」「貯蓄や自由に使えるお金のため」に、副業を行った人の割合が2019年と比べて上昇しており、本業の収入減や家族の収入減を副業で補っていたと考えられます。
多くの女性は日頃から物価の動きを肌で感じており、お金が足りないなら副業などして自ら不足分をカバーしようとしていることがわかりました。しばらく物価の高騰が続きそうですので、なんとか収入を増やす工夫をしていきたいですね。
出典
総務省 2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2023年(令和5年)1月分(中旬速報値)
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査の概況
ベビカム株式会社 転職・副業・フリーランスに関する意識調査(PR TIMES)
厚生労働省 令和4年版 労働経済の分析
内閣府 白書等(経済財政白書、世界経済の潮流等)第3章 第1節多様な働き方の広がりと課題
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部