更新日: 2023.02.02 その他家計
恋人と同棲予定です。2人暮らしの「平均生活費」はどのくらいですか? 年収はいくら必要でしょうか?
2人暮らしは、1人暮らしよりも広い住居に住める、家賃を折半できるなどメリットもありますが、生活にかかる費用の総額は多くなってしまいます。
そこで本記事では、都内23区で2人暮らしをする場合にかかる平均生活費や必要な年収について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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都内23区で2人暮らしにかかる平均の生活費は?
2021年総務省統計局による家計調査では、1ヶ月あたりの2人暮らしの平均生活費は24万8143円となっています。
その内訳ですが、食料6万6327円、住居1万9521円、水道光熱1万9168円、家具・家事用品1万1048円、被服および履物6539円、保険医療1万4924円、交通・通信3万4529円、教育507円、教養娯楽2万1481円、その他の消費支出5万4099円という内容です。
ちなみに住居には家賃が含まれていますが、持ち家の場合は「住居費なし」ということにされており、1万9521円という費用となっています。住宅ローンや土地購入費用などは含まれていません。そのため、賃貸で暮らす場合は24万8143円よりも多くの金額が必要となるでしょう。
ちなみにこちらは都内23区のくくりではないため、あくまでも全国の平均生活費となっています。都内23区の生活費を推定するため、全国・大都市・中都市と分けられた地域の必要生活費を参考にしてみましょう。ちなみに都内23区は大都市になります。
2021年の総務省統計局による家計調査では、1ヶ月あたりの大都市での平均生活費は29万3359円となっています。こちらは2人暮らしのデータではなく、2人以上の世帯のデータとなりますので、合計の生活費は2人暮らしの場合よりもかかる費用が多いです。
両方の金額を参考にした場合、低く見積もってもおおよそ25万円ほどの生活費が必要となるのはないでしょうか。もちろん、生活の質や暮らし方によって費用は変わってきます。
2人暮らしに必要な年収は?
それでは2人暮らしをする場合の年収はどのくらい必要となるのでしょうか。2021年総務省統計局の家計調査によると、世帯年収別の1ヶ月あたりの生活費のデータは図表1のとおりとなっています。
【図表1】
世帯年収 | 生活費 |
---|---|
200万円未満 | 15万933円 |
200万円~250万円未満 | 17万9344円 |
250万円~300万円未満 | 19万2725円 |
300万円~350万円未満 | 21万2780円 |
350万円~400万円未満 | 23万2159円 |
400万円~450万円未満 | 24万6269円 |
450万円~500万円未満 | 25万8円 |
500万円~550万円未満 | 25万9033円 |
550万円~600万円未満 | 26万9775円 |
600万円~650万円未満 | 28万116円 |
650万円~700万円未満 | 28万8613円 |
700万円~750万円未満 | 29万6243円 |
編集部作成
ちなみにこちらは2人以上の世帯の生活費の平均となっています。都内23区で2人暮らしの場合の生活費を25万円と見積もった場合、年収は2人で400万円~450万円ほどは必要となるのではないでしょうか。
もちろん、これはあくまでもそのくらいあった方がいいという目安でしかありません。支出を抑えればもっと少ない年収でも生活できますし、どうしても削ることができない項目以外の費用をいかに抑えられるかが大切です。
都内23区で2人で暮らすなら25万ほどの生活費が必要
都内23区で2人で同棲をしたい場合、25万円ほどの生活費が必要だと考えておいた方が安心でしょう。都内であっても家賃が低いところに住むなど、固定費をかけない選択を行えば2人で15万円ほどでも生活できるかもしれません。
しかしながら、あまりに抑えた生活はかえってストレスを溜めてしまいますし、何だかんだと必要となるのがお金です。自分たちの収入に合ったライフスタイルにし、身の丈に合わない生活をしないことが肝心ではないでしょうか。
出典
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2021年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部