更新日: 2023.01.26 その他家計

お金だけじゃない? 明日から実践できる「コツコツ冬の節電」エピソード

お金だけじゃない? 明日から実践できる「コツコツ冬の節電」エピソード
2023年は電気代の値上げが止まらない。実際、2022年の電気代は2021年と同じくらいの電気使用量なのに、30%ほど高くなっていた。
 
オール電化の家に住む主婦、Tさん(35歳)の12月の電気代は、2万8108円だった。円安や燃料費高騰などは自分ではなんとかできないが、使用量は減らすことができる。そこで、電気代を下げようといくつかの節電方法を試してみたという。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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コツコツできる「コツコツ節電」

まずは身近なものから見直そうと、身の回りの家電に目を向けてみることにしたTさん。
 
「家の中は便利な家電であふれていて、節電のしがいがありそうだなと思いました」
 
オール家電の家でたくさんの家電に囲まれて生活しているTさんは、節電のコツは「小さい節電ワザをコツコツつみあげて行くこと」だという。もちろん最新家電にすると節電効果は高い。しかし、Tさんの持っている家電は購入からまだ4年ほどだという。そのため、家電の買い替えではなく小さな節電ワザに注目したそうだ。
 

エアコンの設定温度を下げる

冬のエアコンについて、設定温度の推奨は20度だと知ったTさんは、自宅のエアコンの温度設定を下げることにした。1度下げると約10%の消費電力を削減できるということだ。
 
しかし、温度を下げると寒いと感じてしまうので、Tさんはいくつかの対策を練った。まずは窓のカーテンを厚手に替え、日が差さなくなる前に閉める。冷気が家に入らないようにし、暖房の効きをよくするためだ。
 
同じように、重ね着をしていつもより少し厚着にし、モコモコのスリッパを履いた。これにより、体の熱を逃がさないようにして暖かさを保つことができる。
 
また、エアコンのフィルターの掃除を毎日の日課にした。毎日掃除機をかけるついでに、エアコンのカバーをあけ軽くフィルターのほこりも吸う。夏前に頼んだエアコン清掃業者に、節電できるのでおすすめだと言われたそうだ。
 

トイレの温水洗浄便座の設定温度を低くする

次にTさんはトイレの節電方法として、温水洗浄便座の設定温度を「低」に設定した。100円ショップで厚めの便座シートを買い、便座に貼った。また、壁についているリモコンに「節電モード」があることを発見したので、早速オンにした。
 
「便座も便座シートで冷たくないし、不便は特に感じません」と、Tさんは満足そうだ。
 

布団の中には湯たんぽを活用

寝室での節電ポイントは、やはりエアコンだ。エアコンの設定温度を低めに、さらにタイマーで消せるようにしたい。そう思ったTさんは、布団の中に湯たんぽを入れることにした。また、加湿することで体感温度が上がることを知り、夜に洗濯をして寝室に干すことにしたのだ。
 
「加湿することで体感温度が上がるのは、すぐに実感できるのでやる気も出ました。洗濯物も朝にはほぼ乾いていて、一石二鳥です」
 
湯たんぽと加湿で寝室のエアコンの設定温度を下げることに成功し、2時間のタイマー設定をしているそうだ。
 

節電することで家族のきずなが深まった

「節電対策でリビング以外の部屋の暖房を使わないようにすると、自然と家族がリビングに集まってきます。家族の会話がとても増えました。Webで検針票を見られるようにしているのですが、それを見ながら『ここまで減らしたいね!』という話題もしています」
 
そう話すTさんの表情はとても明るい。家族で節電というゲームに取り組んでいるような気持ちだとも話してくれた。
 

節電で守るお金と家族のきずな

節電で得られるものは、もちろんお金である。使わなくてもいい電気はコツコツ節電をして、個人のお金を守るということにもつながる。
 
「今回はよく使う場所としてリビング、トイレ、寝室で節電できるところを探した」とTさんは教えてくれた。この節電で月1000円ほど節約できたという。年間で1万2000円と考えるとその効果も大きい。まだ節電できる場所はたくさんありそうだ。
 
また、節電を始めたことで家族のきずなが深まったというのは、このコロナ禍でとても大切なことではないだろうか。家族と一緒にいる時間も長くなるなかで、節電という話題で家族が楽しんで協力できるということも新たな魅力のひとつになるだろう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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