「年収900万円」でも貯金が全然できない…。減らすべき支出って何がありますか?
配信日: 2023.01.15
もし、900万円程度の年収でも貯金ができてないという場合、家計のどのような項目から支出を減らしていけばいいのでしょうか。貯金ができない理由とともに解説していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
年収900万円でも貯金ができない理由は?
家族構成などにもよりますが、年収900万円で貯金ができない場合、大抵は家計に無駄な支出が多いことに起因します。
家庭の事情と収入に見合った支出となるように心がけて生活すれば、年収900万円で貯金が全然できないということはほぼないでしょう。
減らせる支出にはどんなものがある?
貯金ができないと悩んでいる場合は、まず家計の以下のような支出項目を見直してみてください。
・家賃(賃貸住宅の場合)
・食費
・保険
・利用している定額サービス
・携帯電話料金
・お小遣い
家賃
賃貸住宅に住んでいる場合ですが、家賃が手取りの25%を超えているケースでは、収入に占める家賃の割合が高く、その他の支出が圧迫されている可能性があります。
特に家賃は、家計の支出項目で金額が一番大きなものである場合も多く、人によっては家賃を下げることで年間10万円以上を節約できる場合もあるでしょう。
家賃を下げるために引っ越しをすると、一時的にまとまった支出が必要となりますが、その後は節約できた分を貯金に回していけば問題ありません。
食費
外食が多い場合は、自炊の頻度を増やすだけで食費を大幅に節約できることがあります。
平日は仕事で忙しいという人は、週末に作り置きをしておいたり、作った料理を冷凍保存したりしておくと、なるべく外食やコンビニに頼る生活をしなくても済むようになります。また、自炊がどうしても難しいときは、例えばお米だけを炊き、スーパーで総菜を購入することでも食費を減らせます。
保険
万が一の備えに必要だからといって、あれもこれもと複数の保険に加入していたり、高額な生命保険などに加入したりしている場合は、保険の見直しによって毎月の保険料の負担を減らすことができます。
とはいえ、貯金が全然ないという状況や子どもがいる家庭では、保険による一定の保障は必要です。過度な加入や保障内容となっていないか確認しながら、必要な保障については確実に受けられるよう、よく検討して見直しを行ってください。
利用している定額サービス
昨今では動画や音楽、漫画の定額配信サービスが人気を博しており、複数のサービスに加入している方もいるでしょう。
1つ1つの毎月の料金は安くても、年間では数万円の支出となってしまうこともあります。複数のサービスに加入している場合、利用頻度の低いものを解約すると、わずかでも家計の節約につながります。
携帯電話料金
家ではWi-Fiを使用し、外出時はあまりデータ通信を利用しないのに、携帯電話が30ギガバイトや50ギガバイトなど大容量の料金プランとなっている方がいます。そういった場合、通信量に応じたプランに変更するだけで、毎月簡単に数千円を節約できます。
また、大手事業者以外の通信会社がサービスを提供している格安SIMを利用することで、ほぼ同様の契約内容で毎月の携帯電話の料金を半額以下に抑えられることもあります。
お小遣い
仕事の関係や友人との付き合いなどもあるかもしれませんが、お小遣いも減らせる支出です。毎月のお小遣いを優先して、貯金が全然できないという状況は好ましくありません。
他の支出を削っても貯金に回す分を確保できないケースでは、お小遣いを減らすことも考える必要があるでしょう。
年収900万円で貯金ができない場合は家計の見直しを
年収が900万円あれば、家計を少しでも見直し、支出が多い項目について改善するだけで、毎月ある程度は貯金をしていくことができます。
今回紹介した支出項目を中心に、今一度、家計の見直しを行ってみてください。
執筆者:柘植輝
行政書士