更新日: 2023.01.12 働き方

今からでも遅くない! 年収を上げるために活用できる制度があるって本当?

今からでも遅くない! 年収を上げるために活用できる制度があるって本当?
物価は上がっていくのに、給料は上がらない。生活費はもうこれ以上、下げられない。そんな声が多く聞こえてくるようになりました。現在求職中の方や、次の職では今より年収を上げたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
 
自己投資したいけど、何を始めたらよいのか分からない。転職しようにも、何から手を付けたらよいか分からない。今の生活がギリギリという方、自分は大丈夫でも家族や周囲に暮らしが厳しい人がいるという方。
 
そんな方々は、ぜひ今回の内容をお役立てください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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条件に当てはまるなら、ハロトレを利用する

厚生労働省のハロートレーニング、略してハロトレをご存じでしょうか。仕事を探している方を対象とした無料の職業訓練制度です。
 
下記の要件を全て満たす方は、訓練受講中の生活支援として職業訓練受講給付金の支給を受けることもできます。※なお、コロナ禍を受け、令和5年3月31日まで特別措置がとられています。

・本人の収入が月8万円以下(※特別措置=シフト制で働いている方、自営業やフリーランスの方、副業・兼業を行う方で、固定収入が月8万円以下であれば、収入が月12万円以下でも対象など)
 
・世帯全体の収入が月25万円以下(※特別措置=世帯収入が月40万円以下)
 
・世帯全体の金融資産が300万円以下
 
・現在住んでいる所以外に土地・建物を所有していない
 
・全ての訓練実施日に出席している(※特別措置=仕事による欠席は「やむを得ない欠席」として認められるなど)
 
・世帯の中に給付金を受給して訓練を受けている人がいない
 
・過去3年以内に、不正行為により、特定の給付金の受給を受けたことがない

 

ハロトレで得られる資格関連知識とは

ハロトレにはさまざまな訓練コースがあります。資格の受験は任意ですが、訓練によって下記のような資格関連知識を得ることができます。

・介護サービス科…「介護職員初任者研修」「介護事務管理士」「介護福祉士実務者研修」
 
・OA事務科…「簿記検定」「表計算検定」「ワープロ検定」「計算事務検定」「社会人常識マナー検定」
 
・医療事務科…「医療事務認定実務者試験」「表計算検定」「ワープロ検定」
 
・電気設備技術科…「第二種電気工事士」「第一種電気工事士」「消防設備士」
 
・生産設備メンテナンス科…「技能検定(電気職種)」「第二種電気工事士」
 
・工場管理技術科(電気保全)…「第二種電気工事士」「消防設備士」「品質管理検定(QC検定)」「中小企業診断士(経営管理)」
 
・組込みソフトウェア科…「ITパスポート」「基本情報技術者」「LinuCレベル1」「LPICレベル1」
 
・スマート情報システム科…「基本情報技術者」「ウェブデザイン技能検定」「CCNA」「OSS-DB Silver」
 
・ICTエンジニア科…「ITパスポート」「基本情報技術者」「LPICレベル1」「CCNA」

まずは、全国にあるハローワークから最寄りの窓口を探し、申し込んでみましょう。そのまま就職についても相談でき、年収アップを実現するチャンスがつかめるかと思います。
 

まとめ

失業した方や求職中の方が通う場所と思われがちなハローワークですが、実は、現在働いている方でも働きながらスキルアップを目指せます。
 
現在生活が苦しく、収入をどうにか増やしたいという方は、最寄りのハローワークで相談してみてはいかがでしょうか。特に、副業やフリーランスという働き方で、新型コロナウイルスにより打撃を受けている方、このまま物価上昇が続くと生活が苦しくなるという方は、コロナ禍の特別措置の要件に当てはまるか確認の上、受講を検討してみてください。
 
自己のスキルアップは、結果として収入アップにもつながるはずです。
 

出典

厚生労働省 あなたのしごと探しに、役立つスキルを。ハロトレ特設サイト
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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