更新日: 2022.12.19 貯金
「20代で500万貯金」は可能? 年収400万円だった場合、月にいくら貯金すればいい?
そこで、もし20代で年収400万円とした場合、500万円を貯金するには1ヶ月あたりどれくらい貯金すればよいのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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使用目的が決まっていない金額をチェック
500万円の貯金を1年でするには、1ヶ月あたり40万円以上を貯金にまわさなければなりません。厚生労働省が発表した令和3年「民間給与実態統計調査」によると、20~29歳までの平均年収は320万円(20~24歳まで269万円、25~29歳まで371万円)でした。
住む環境・個人差などにもよりますが、特に20代前半の頃は工夫をしなければ高額な貯金をするのは難しいかもしれません。こちらでは、20代の単身者について、令和3年「家計調査家計収支編」を参考に見てみましょう。
・単身者(34歳以下)の年間平均支出は190万円前後
34歳以下の単身者の年間平均支出は、188万8930円でした。また、年収300~400万円(全年齢)の年間平均支出は193万9077円です。つまり、年収400万円の20代の平均年間支出は190万円前後であると考えられます。使用目的が決まっていない金額は「320万円(20代の平均年収)−188万8930円(34歳以下の単身者の平均年間支出)=131万1070円」、単純計算で年間131万1070円です。
20~24歳までの場合は「269万円(平均年収)−188万8930円=80万1070円」、25~29歳までの場合は「371万円(平均年収)−188万8930円=182万1070円」です。
・自由にできる金額は1ヶ月あたりで平均11万円前後
使用目的が決まっていない金額は年間131万1070円なので、20代の単身者が自由に使える平均金額は1ヶ月あたり約10万9256円(20~24歳までは約6万6755円、25~29歳までは約15万1756円)です。
1ヶ月あたりの貯金額の目安は約6万円~
500万円を貯金するためには、まず目標とする期間を決めます。年間で自由に使える金額が131万1070円です。自由に使える金額をすべて貯金する場合は「500万円÷131万1070円=約3.8年」、約4年間(20~24歳は約6.2年、25~29歳は約2.7年)で500万円を貯金することを目標にすることができます。
・1ヶ月あたりの貯金額は平均として約11万円
500万円を3.8年で貯金しようとした場合、年間約131万5789円を貯金用として用意しなければなりません。1ヶ月あたり約10万9649円(20~24歳の場合は約6万7204円、25~29歳は約15万4320円)を貯金することになります。
ただ、これらの金額は単純計算した数字であり、急な出費などについては考慮していないものです。実際に貯金する際にはこの金額を目安に、最低金額を決めるなどして調整しましょう。
20代でも4年前後で500万円ためられる
20代の前半と後半では平均年収が異なるため、それぞれに合わせて毎月の貯金額を調整する必要があります。今回はあくまでも単純計算で1ヶ月あたり平均約11万円を貯金できれば、4年ほどで500万円を貯金できるという算出になりました。ただ、急な出費があれば貯金できる金額も減るため、毎月貯金する最低金額を決めておくようにしましょう。
出典
厚生労働省 令和3年 民間給与実態統計調査(第14図)年齢階層別の平均給与
厚生労働省 令和3年 家計調査 家計収支編 第12表 年間収入階級別1世帯当たり品目別支出金額
厚生労働省 令和3年 家計調査 家計収支編 第10表男女、年齢階級別1世帯当たり品目別支出金額
厚生労働省 令和3年 家計調査 家計収支編 第1-1表 単身者 1世帯当たり1か月間の収入と支出
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部