更新日: 2022.12.19 その他家計
4人家族の電気・ガス・水道料金の平均額は、3人家族といくら違う?
平均的な家庭と自分の家庭の水道光熱費はどれくらい違うのかを比較検証することは、水道光熱費の節約を意識する上での第一歩になります。また、家族が増えればかかる費用はどれくらい多くなるのかも気になるところです。
そこで、4人家族と3人家族では水道光熱費にどれくらい違いがあるのかを検証します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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3人家族の水道光熱費
総務省統計局の「家計調査二人以上の世帯2021」によると、3人家族の水道光熱費の平均は2万2503円でした。内訳は、電気代が1万655円、ガス代が4930円、他の光熱費が1169円、上下水道料が5749円です。
なお、この場合の3人家族は勤労者世帯、世帯主が60歳未満の勤労者世帯、無職世帯の平均金額になります。そこで、勤労世帯、世帯主が60歳未満の勤労世帯、無職世帯に分けて見てみましょう。
勤労世帯の水道光熱費は2万1344円でした。内訳は、電気代が1万149円、ガス代が4919円、他の光熱費が829円、上下水道料が5447円です。世帯主が60歳未満の勤労世帯の水道光熱費は2万542円でした。内訳は、電気代が9847円、ガス代が4816円、他の光熱費が662円、上下水道料が5217円です。
無職世帯の水道光熱費は2万3928円、電気代は1万1126円、ガス代は4815円、他の光熱費は1788円、上下水道料は6200円でした。3人家族の水道光熱費の平均が最も高かったのは無職世帯で、費目別に見てもガス代以外は最も高くなっています。
4人家族の水道光熱費
同じ総務省統計局の「家計調査二人以上の世帯2021」を見てみると、4人家族の水道光熱費の平均は2万3477円でした。内訳は、電気代が1万1376円、ガス代が4882円、他の光熱費が754円、上下水道料が6465円です。
なお、この場合の4人家族は3人家族の場合と同様、勤労者世帯、世帯主が60歳未満の勤労者世帯、無職世帯の平均金額になりますので、それぞれ分けて見てみましょう。勤労者世帯の水道光熱費は2万2773円でした。内訳は、電気代が1万946円、ガス代が4805円、他の光熱費が674円、上下水道料が6347円です。
世帯主が60歳未満の勤労世帯の水道光熱費は2万2412円でした。内訳は、電気代が1万841円、ガス代が4727円、他の光熱費が624円、上下水道料が6220円です。無職世帯の水道光熱費は2万8577円でした。
内訳は、電気代が1万3711円、ガス代が4870円、他の光熱費が1917円、上下水道料が8080円です。4人家族の場合、水道光熱費が最も高かったのは無職世帯でした。
ただし、無職世帯は4人家族に該当する数値区分が4人以上で一まとめになっていることも、平均値が高くなった理由の一つと推測されます。
3人家族と4人家族では水道光熱費はどれくらい違うのか
3人家族の場合と比べて4人家族の水道光熱費の合計は974円、電気代は721円、上下水道料は716円高くなり、ガス代は48円、他の光熱費は415円安くなりました。
二人以上世帯の合計・勤労世帯・世帯主が60歳未満の勤労世帯のいずれも、ガス代と他の光熱費は3人家族のほうが4人家族より多くかかっています。
ちなみに、2人家族、3人家族、4人家族のそれぞれの水道光熱費を見てみると、水道光熱費の平均は2人家族が1万9168円、3人家族が2万2503円、4人家族が2万3477円で、家族の人数が増えれば水道光熱費は増えているものの、2人から3人の増え幅と比べて3人から4人の増え幅は少ないことが見て取れます。
家族が増えたからといって水道光熱費が大きく増えるわけではない
水道光熱費は人数が増えれば段階的に増えていきますが、人数に比例して増えるわけではありません。むしろ、ガス代や他の光熱費は3人家族のほうが4人家族より多くかかっていました。
水道光熱費の中でも電気代は水道光熱費の約半分と、最も多くの割合を占めています。水道光熱費の節約を考えるなら、電気代をいかに節約できるかがキーポイントになるといえるでしょう。
出典
総務省統計局 家計調査 二人以上の世帯 2021 3-1 世帯人員別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部