更新日: 2022.11.16 その他家計

【物価高の生存戦略】「レコーディング節約」で無駄な支出が自然と減る!? 実践方法を紹介

【物価高の生存戦略】「レコーディング節約」で無駄な支出が自然と減る!? 実践方法を紹介
円安による物価高が生活費を圧迫する毎日が続いています。そういった中、私たちはどのように節約をしていけばよいでしょうか? いろいろな節約術を調べてみたものの、格安SIMへの乗り換え、保険の見直しなど、どれもハードルが高いものばかりで、なかなか節約を始められていないという方も少なくありません。
そこでおすすめなのが、「レコーディング節約」です。今回は、手軽に始めることができる「レコーディング節約」について解説します。

レコーディング節約とは?

「レコーディングダイエット」という言葉を聞いたことがありますか? 毎日、体重や食べたものを記録するだけというダイエット方法です。
 
実際に食べたものや体重などを具体的なデータとして記録することで、これまでに意識していなかった偏った食事内容や不要な間食などを見直すことで、結果的にダイエットになるといったものです。レコーディング節約は、この節約バージョンです。つまり、毎日の支出を記録するだけで節約ができる方法なのです。
 

家計簿じゃないの?

毎日の支出を記録するだけというと、「なんだ、単なる家計簿じゃないか」という声が聞こえてきそうです。しかし、レコーディング節約は、家計簿をつけることではありません。家計簿をつけるよりもっと簡単な方法です。レコーディング節約は、支出をしたら、その都度ノートに記録をするだけです。残高の計算も集計も行いません。ただ、支出をノートに記録していき、それを続けるだけです。
 

どんな効果があるのか?

集計を行わないなら分析もできません。そのため、「効果はないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、集計や分析までする必要はありません。ただ記録するだけでいいのです。
 
では、記録することには、どのような効果があるのでしょうか? 主な効果は、「支出をなかったことにしない」ということです。
 
皆さんは、無駄遣いをしたとき、「まあ、今回はいいか」と“無かったことに”した記憶はありませんか? 無駄な出費の多くは、このように忘れ去られ、知らない間に蓄積されていきます。記録をすることで、こういった無駄な出費が目に見える形で残っていきます。
 
また、実際に手を動かして、支出内容を書くことで、私たちの脳にしっかりとその支出を意識させることができます。人間の脳は、私たちが思っている以上に、意識したくないものを意識しないようにする仕組みになっているのです。
 

家計を「見える化」しよう

レコーディング節約で家計を「見える化」してみてください。では、その後は何をするのか? レコーディング節約を続けていくことです。続けることもなかなか大変ですが、頑張って継続してみましょう。レコーディング節約を続ける中で、少しずつですが、ある変化が起こります。
 

この後、皆さんに起こること

では、レコーディング節約を始めた皆さんに起こることを予想します。それは、皆さんが無駄な出費をしなくなるという行動を取り始めることです。
 
先ほども言ったとおり、人間の脳は、私たちが思っている以上に、意識したくないものを意識しないようにする仕組みになっています。悲しいことがあっても立ち直ることができるのは、このおかげですね。つまり、私たちは、ノートに記録されていく無駄遣いに関する記録を見たくないために無駄な支出をやめるようになるのです。
 

とにかく始めてみましょう!

効果は個人差がありますが、ノートに記録するだけという手軽さが魅力です。効果がなければやめればいいだけです。続く物価高と戦うために、ぜひレコーディング節約に挑戦してみてください。
 
執筆者:柳沢俊宏
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表

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