更新日: 2022.11.11 貯金
定期預金と積立預金、何が違うの? それぞれのメリットとデメリットは?
この記事では、定期預金と積立預金について、目的によって使い分けられるように、それぞれのメリットとデメリットを確認していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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定期預金とは?
定期預金は、最初に預け入れする期間を決めたうえで利用する預金です。預金期間は幅があり、金融機関によりますが、1ヶ月から10年程度まで選ぶことができます。
・定期預金のメリット
普通預金に比べて金利が高めに設定されています。まとまった資金がある場合、収益性を考えれば定期預金にしておいたほうがよいでしょう。定期預金は総合口座にセットした場合、預入残高の範囲内で金融機関が定める限度額まで融資が受けられます。
なお、金利のタイプとしては、固定金利型と変動金利型があります。両者ともに、預け入れは1円単位から可能となっており、元本保証・預金保険、障がい者マル優の対象です。
・固定金利型の特徴
固定金利型では、預け入れた時点での金利で満期まで運用されます。預入金額によって名称が異なり、300万円未満を「スーパー定期」、300万円以上を「スーパー定期300」などとよぶのが一般的です。金利は後者のほうが高めに設定されています。
・変動金利型の特徴
変動金利型では、一定期間ごとに金利が変動します。預入金額によって名称が異なり、300万円以上を「変動金利定期預金300」、1000万円以上を「変動金利定期預金1000」などとよばれることが多くなっています。一般的に、後者のほうが金利は高めになっています。
・定期預金のデメリット
預入金額や期間は最初に決めなければなりません。また、基本的に満期日まで引き出しができません。中途解約が可能な場合も解約すると金利が下がってしまいます。
積立預金とは?
積立預金では、定期的に毎月決まった日に預金の積み立てを行います。口座振替などの自動的な積み立てが基本です。預入期間は、6ヶ月から10年程度の間から選ぶことができて、定期預金と比べると比較的短い期間に設定することが可能です。預け入れ金額は1000円以上、1000円単位などで設定するケースが多くなっています。
・積立預金のメリット
中途解約が可能で、少額から始められ、積立額の変更もできるため、資金需要に合わせた柔軟な預金スタイルに対応しやすくなっています。また、指定口座からの自動振替で積み立てが可能で元本割れのリスクがないので、計画的な資産形成に役立つでしょう。
・積立預金のデメリット
金利は固定型が多く、低い利率のときに契約するとその利率で固定されてしまうのはデメリットです。また、満期日前に解約すると、期日前解約利率が適用され、最初の金利より低くなってしまいます。
定期預金と積立預金の選択はライフスタイルに合わせて選ぼう
定期預金はどちらかといえば、まとまった資産がある場合により有利な金利で利回りを得たい場合に向いているといえます。一方で、積立預金は、これから資産形成したい場合に自動口座振替などを利用することで無理のない形で資金を貯めていくことができるタイプの預金です。
定期預金と積立預金のどちらかで迷われたときは、自分の現在の資産とライフスタイルや目的に応じて選ぶことをお勧めします。
出典
一般社団法人全国銀行協会 定期預金
一般社団法人全国銀行協会 総合口座
一般社団法人全国銀行協会 定期積立預金
金融庁 預金保険制度
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部