更新日: 2022.11.10 貯金
【30代の貯蓄事情】31歳で貯金200万は少ない?平均はいくら?
そこで本記事では、「30代の貯蓄事情」を単身世帯と二人以上世帯に分けて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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30代の単身世帯の平均貯蓄額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和3年調査結果」によると、30代の単身世帯の平均貯蓄額は606万円で中央値は56万円でした。
一方、30代で金融資産を保有していないと答えた人は36.3%で、全体の3分の1以上にのぼりました。平均貯蓄額および中央値は金融資産を保有していない世帯も含んだ金額です。30代の単身世帯の貯蓄額は100万円未満と回答した人が最も多く17.9%、2番目に多いのが100~200万円未満で7.3%でした。
さらに30代を年収別に見た場合、年収300万円未満の人は金融資産を保有していない人が42.2%と最も多く、金融資産が100万未満と答えた人が次に多く25.2%です。年収が300~500万円未満では金融資産を保有していない人が29.0%と3割近くいます。
年収が500~750万円未満でも25.0%、4人に1人は金融資産を保有していません。750~1000万円未満の人は金融資産を保有していない人、100万円未満の金融資産を保有していると答えた人が11.1%で並びました。このことから、収入と金融資産の保有額は必ずしも相関関係があるわけではないことが見て取れます。
30代の二人以上世帯の平均貯蓄額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和3年調査結果」によると、30代の二人以上世帯の平均貯蓄額は752万円で中央値は238万円でした。一方、30代で金融資産を保有していないと答えた人は22.7%と全体の4分の1以下で、単身世帯の場合と比べてかなり少ない結果となりました。平均貯蓄額および中央値は金融資産を保有していない世帯も含んだ金額で、いずれも単身世帯の金額と比べてかなり多くなっています。
年収別に見た場合、年収300万円未満の人は金融資産を保有していない人が26.9%で、金融資産を保有している人の中では100~200万円未満と答えた人が最も多く20.9%でした。
年収300~500万円未満の人は31.1%の人が金融資産を保有しておらず、金融資産は100万円未満と答えた人が最も多く13.1%です。年収500~750万円未満の人は金融資産を保有していない人が16.8%、金融資産は100万円未満の人が10.5%と最も多く、次いで100~200万円未満が10.1%という結果になりました。
年収が750~1000万円未満、1000~1200万円未満、1200万円以上の場合でも、それぞれ14.7%、11.1%、10.8%と1割強の世帯で金融資産を保有していません。収入と貯蓄額は必ずしも比例しないのは二人以上世帯の場合でも単身世帯と同様です。二人以上世帯の場合は、単身世帯と比べて貯蓄したい意向はあるものの、住宅ローンや教育費などにより、思うように貯蓄できない状況が見て取れます。
31歳で200万円の貯蓄があれば決して少なくはない
30代の平均貯蓄額は単身世帯より二人以上世帯のほうが多く、金融資産を保有していない世帯は二人世帯より単身世帯のほうが圧倒的に多い結果でした。また、年収が多いから貯蓄が多いというわけではなく、年収が多いだけ支出も多くなり、貯蓄に回せない世帯も少なからずある様子です。
これらの結果から、31歳で200万円の貯蓄があれば決して少ないほうではありません。将来のためにも今の調子でコツコツと貯蓄していくことが大切です。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和3年調査結果 各種分類別データ 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和3年調査結果 設問間クロス集計 1 金融資産保有額(年令・年収別)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和3年調査結果 各種分類別データ 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和3年調査結果 設問間クロス集計 1 金融資産保有額(年令・年収別)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部