更新日: 2022.10.31 ライフプラン
「ライフプランニング」していますか? 世間のライフプランニングの実態をチェック! 長期的な資金計画を立てよう
これは、その名のとおり将来に向けた人生設計のこと。金融庁によると、人生のなかのさまざまなイベントでどれくらいお金がかかるか考えて準備をしたり、不測の事態に備えてお金を用意したりすることもライフプランニングの一部とされています。
具体的にお金の計算をしたり準備したりとライフプランニングを行っている人はどれくらいいるのでしょうか。ブロードマインド株式会社が発表したライフプランニングに関する実態調査の結果をもとに紐解いてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ライフプランニングの認知度、実施状況は?
この調査は、子育て世帯の20~55歳の男女1000人を対象に行われたもの。この調査におけるライフプランニングについては、「家計簿をつける・節約して目先の資金を貯める」などは含まず、あくまで「将来のお金の見通しを立て、今後どのようなお金がかかるかを考え人生設計をし対策をする」こととしています。
そのような前提を踏まえ、まずはライフプランニングの認知度から見てみましょう。
1位:言葉は聞いたことがあり、意味も何となく知っている 38.6%
2位:言葉も知らない・初めて聞いた 26.2%
3位:言葉は聞いたことがあるが、意味は知らなかった 20.3%
4位:意味を理解している・よく知っている 14.9%
言葉自体を知っているという人は70%を超えています。ただ、意味まで知っているとなると半数ほどまで減りますね。比較的キャッチーで覚えやすい単語ではあるので、これからもっと認知度が高まるのではないでしょうか。
言葉自体を知っていると回答した人のうち、実際にライフプランニングを経験した人はどれくらいいるのでしょうか。
・ある 40.9%
・ない 59.1%
ライフプランニング・ライフプランを初めて聞いた人以外へ「ライフプランニングをしたことはありますか?」と質問を行ったところ、したことがあるという人は、およそ40%。一度も経験がないという人が60%近くと、多数派になりました。
まだライフプランニングをしたことがない人のほうが多いという状況ながらも、実施している人も少なくないという結果に。
手法としてもっとも多かったのは、「金融機関やFPなどのプロに作成してもらった」で、45.4%でした。「家族や自分でイチから作成した」(29.5%)、「既存サービスを使って家族や自分が作成した」(22.2%)と続き、自分でなんとかしたという人も少なくない様子。
時間と手間をかければ自力でもできそうですが、やっぱりプロに頼みたいという人はFP相談などを利用したほうが効率的かもしれません。
ライフプランニングの満足度は90%超! いっぽうで目的達成度は……?
実際に経験してみて、ライフプランニングの感触はいかほどなのでしょう?
1位:やって良かった(対策まではできなかったが現状把握ができた) 55.6%
2位:やって効果・意味があった(長期的な資金計画・対策を練ることができた) 39.1%
3位:やっても意味がなかった、やらなくてもよかった 5.3%
こう見ると、特に得られるものがなかったという人はごくわずか。満足度はおよそ95%と非常に高い数値が出ています。
ただ、半数以上の人は「現状把握」にとどまってしまったという事実も。現状を把握することはライフプランニングの第一歩ではありますが、スタートラインに立っただけでまだ何も始まっていない状態。長期的な資金計画を立てて目的を達成させるところまで進めたいところです。
ちなみに、ライフプランニングの経験がないと回答した人の理由としては以下のとおり。
1位:やり方がわからない・何からすればいいかわからないから 219
2位:やってもどうせ計画通りにいかないから 176
3位:興味はあるがやる機会がなかったから 161
4位:今の家計が厳しく、将来のことを考えることができないから 150
5位:時間がないから 144
そもそもやり方がわからないという人がもっとも多いという結果になりました。「どうせ計画を立ててもうまくいかないし……」という、やる前からネガティブになってしまっている人も。また、日々の生活だけで手一杯で将来のお金について考える余裕がないという切実な意見もあります。
たしかに、仕事・家事・育児などに奔走していると時間的・精神的に余裕がなくなってしまうもの。ただ、ライフプランニングで将来のお金について考えるきっかけを得られることは間違いなさそうですので、機会があればぜひトライしてみたいですね。
出典
ブロードマインド株式会社 ライフプランニングに関する実態調査
金融庁 投資の基本 人生設計としてのライフプラン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部