更新日: 2022.10.13 その他家計
あまりの値上がり続きでお菓子類やお酒を控える人も多い?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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最近買わなくなった食品・飲料は?
この調査は2022年6月17日・18日の2日間、全国の既婚女性を対象に716人から有効回答を得たものです。各品目に対し「最近買わなくなった」「低価格な銘柄に変えた」「使用頻度/購入頻度を減らした」「購入するものに変化はない」の選択肢から回答しました。早速、世間の主婦が「最近買わなくなったな~」という食品を見てみます。
1位:ガム 42.0%
2位:あめ 30.7%
3位:ジャム 29.8%
4位:冷凍食品(ご飯類) 22.9%
5位:プリン・ゼリー 21.3%
上位5つのうち、3つが嗜好(しこう)品でした。特にガム、あめといった口寂(さび)しい時に長時間、口に入れておける食べ物を買わなくなった人が多いようですね。3位のジャムについては、ほかのものでパンを食べるようになった人が多いのか、今まで「マーガリン+ジャム派」だった人が節約でジャムを買わなくなったものなのか、さまざまな推測ができますね。
またチャーハンや焼きおにぎりといった「ご飯系」の冷食(冷凍食品)を買わなくなった人も20%を超えています。冷食といえばトップ5には入らなかったものの、「麺類の冷食」「おかず系の冷食」「冷凍野菜」についても20%近くの人が最近買わなくなったと回答。
最近は必要な食材が一つにまとまった便利なパッケージ商品も多く出ているので、そちらに切り替えたという人も少なくないかもしれません。
ちなみに、「米」「卵」「豆腐」を買わなくなったという人は、それぞれ5%未満という結果に。この3つは家庭の食卓に必要不可欠といえそうです。主食系の食パンと米を比べると、「購入するものに変化はない」が75.9%の食パンに対し米は86.2%、「最近買わなくなった」の回答が米は5%未満であるのに対し、食パンは11.2%となっており小麦粉の値上げの影響が如実に表れています。
さて、では飲料についてはどうなっているのでしょうか。
1位:栄養ドリンク・エナジードリンク 36.2%
2位:果汁系飲料 33.7%
3位:ワイン 33.0%
4位:日本酒 32.6%
5位:焼酎 29.8%
トップ5にアルコールが3つランクイン。やはり嗜好品から削っていくというのが主流なのでしょうか。栄養ドリンク・エナジードリンクや果汁系飲料もがんばれば我慢できるという人が多いのかもしれませんね。
ちなみに、「缶チューハイ」は23.9%、「缶ビール(発泡酒など含む)」は13.1%。毎日プシュッと気軽に飲めるこれらのお酒くらいは、我慢せずに飲みたいという本音が聞こえてきそうです。
また、最近買わなくなったという人がもっとも少なかったのは、「牛乳」で8.1%でした。子どもが好きでよく飲んでいたり、料理に使ったりという家庭の場合は量を減らすという選択がないということのようです。
節約のために自炊傾向は続く? 調味料類の購入変化
最後に、調味料類のカテゴリーを見てみましょう。
1位:ハーブ類 22.2%
2位:パスタソース 17.0%
3位:シチュールー 14.3%
4位:焼き肉のたれ 12.9%
5位:カレールー 9.5%
調味料類は全体的に割合が低いですね。自炊している人には欠かせないものばかりとあって、なかなか意識的に減らすことが難しいのかもしれません。強いていえば1位のハーブ類は「なくてもなんとかなる」ものなのでしょう。
この調査が行われたのは6月。秋から冬に向けてはシチューやカレーの出番も増えそうなので、今回上位に入ったシチュールーなどをまた買う頻度が復活するのでしょうか。
ちなみに、割合が5%以下だったものは「しょうゆ」「塩」「油類」「マヨネーズ」でした。確かに自炊するにあたって、塩、しょうゆ油と油類は必需品ともいえます。この3つに並んでくるとは、「マヨネーズ」の人気の高さの証明でしょうか。
この調査から、冷食を買う頻度は下がっているものの、引き続き自炊の傾向があること。そして嗜好品は減らしたいものの、日々の缶ビール・缶チューハイはやめられないといった現実が見えてきました。実際に10月の一斉値上げ前には駆け込みで缶ビールや缶チューハイをまとめ買いする現象が量販店やディスカウントストアで見られました。
家計を見直して嗜好品を減らすのも手ですが、日々のストレスためない程度に「ゆるっと」やっていきたいものですね。
出典
株式会社ドゥ・ハウス 最近、購入に変化があった商品カテゴリーに関する定量調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部