更新日: 2022.09.19 働き方
「生活残業」とは?残業代は稼げるの?問題はある?
生活残業が行われている場合、さまざまな問題が発生するリスクがあります。具体的にどのようなことが生活残業に該当し、何が問題となるのでしょうか。
そこで、この記事では生活残業の意味や生活残業が多く行われる企業の特徴、生活残業することによる問題点について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそも生活残業とは?
生活残業とは、従業員が「生活費を得るため意図的に行う残業」のことです。現代では所定労働時間内に業務が終わらず、長時間労働をせざるを得ないことが問題視されています。
その一方、こうした残業代を生活費のあてにしているケースもあり、解決が難しい問題でもあります。生活残業は一時的なお金欲しさからではなく、生活費のため行われるケースが多く、常態化しやすい傾向です。
なお、生活残業はお金を稼げることにはなりますが、従業員にとってさまざまな問題が発生する原因にもなり得ます。
生活残業が多い企業の特徴
生活残業が行われることの多い企業には特徴があります。主な特徴をいくつか紹介します。
・給料が低い
生活残業が行われる根本的な原因として「そもそもの給料が低い」ことが挙げられます。基本給が安く、残業せずに得られる収入が少ないと「十分な生活ができない」という状態に陥りがちです。
そこで、従業員は生活残業で得たお金を生活費に充てようとします。特に家庭を持つ従業員はより多くの生活費がかかるため、給料の安い会社は生活残業の温床になりやすい傾向です。
・残業する人が評価されやすい
中には「残業をしてでも仕事を頑張っている人はやる気がある」と評価する企業もあります。こうした評価制度に問題がある企業でも、生活残業が発生しやすくなります。
労働時間の長さで従業員を評価する企業の場合、従業員は「残業をしないと評価されないかもしれない」と考え、定時退社ができてもしにくい状況になるでしょう。労働時間で評価する企業風土も、生活残業の原因になります。
従業員が生活残業をする場合の問題点
従業員側からすると「生活残業はお金を得られるためメリットがある」「特に問題はない」と考えることがあるかもしれません。
しかし、生活残業は従業員にとってもさまざまな問題の原因となり得るのです。具体的にチェックしていきましょう。
・成長を期待できない
残業を発生させるためにだらだらと仕事をしていると、「仕事そのものへのモチベーションが低下」するおそれがあります。また、効率的な仕事のやり方を考えることがなくなると、「本人の成長が期待できなくなる」原因につながるでしょう。
・健康が損なわれる可能性がある
生活残業を行うと労働時間が長くなり、その分、心身への負担も増加します。また、心身の疲労だけではなく、帰宅時間が遅くなると睡眠不足になる可能性もあるでしょう。そうすると、「十分に疲労が回復できず、健康が損なわれてしまう」おそれがあります。
生活残業は問題点も多い! 働き方を見直してみよう
生活残業とは生活費を得るため、意図的に行う残業をいいます。従業員にとっては「収入を得る機会」と捉えるケースもあるかもしれません。
しかし、生活残業を繰り返すと成長が期待できなくなったり、健康が損なわれてしまったりするなどのリスクがあります。このように問題点も多くあるため、生活残業をしている場合は、働き方を見直してみることも重要になるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部