更新日: 2022.07.18 働き方
憧れの週休3日制。週休3日制なら「給与は変わらない」ことを優先したい人が多数だった!
では、実際のところ、働く世代は給与と労働時間のどちらを優先しているのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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稼ぎを重視する人が多数!給与と労働時間の優先順位
BIGLOBEが実施した「お金に関する意識調査」によれば、労働時間と給与のどちらを優先したいかという質問に対して、全国の20代から50代の有職者583人のうち、実に54.2%もの人が「給与が変わらず、月の所定労働時間も変わらないほうを優先したい」と回答したとのことです。
一方「給与は減るが、月の所定労働時間が減るほうを優先したい」と回答した人の割合は17.7%となっており、全国の働く世代にとっては労働時間より給与を優先する傾向が見て取れました。
もちろん、企業によって制度は異なるため、週休3日制を採用しながら給与水準は週休2日制時と変わらないというケースもあるでしょう。ただ、週休3日制になれば月の所定労働時間は減るので、それに伴って給与水準が減少することも十分に想定されます。
この調査では、給与を減らしてまで労働時間を減らすことにこだわる人は少なく、週休3日制なら「給与は変わらない」ことを優先したい人が多数派という結果となりました。
週休3日制は給与が変わらないことが前提条件
週休3日制を巡っては、別の調査でも給与が減る場合は利用したくない人が多いという結果が出ています。マイナビ転職で実施された「週休3日制の意識調査」によれば、勤務日が減るのに伴って給与も減るのであれば、週休3日制を「利用したくない」と答えた人の割合が8割弱にも上りました。
年代が高くなるほどその傾向は高くなり、50代では実に83.5%の人が「給与が減るなら週休3日制を利用したくない」または「どちらかといえば利用したくない」と回答しています。
一方、同じ週休3日制でも、1日の労働時間が同じで、収入が変わらないのであれば「利用したい」と答えた人が全体で77.9%となっています。この結果を見ると、週休3日制の導入は、労働負担と収入のバランスが重要であるといえそうです。
同じマイナビ転職の調査では、「給与」と「休み」のどちらを優先するかという調査も行われました。全体の結果としては「給与」を優先すると答えた人が50.1%、「休み」を優先すると答えた人が40.9%と、ほぼ半々という結果となっています。ただ、年代別では顕著な違いが見え、20代や30代の若い世代は「給与」より「休み」を優先する人が多いようです。
やはり、若い世代はお金のかかるライフイベントもまだ少なく、給与より自分の時間を重視する傾向が強いですが、年代が高くなるほど収入の減少が生活の直接的な打撃になりやすいため、休みより給与を重視する人が増えてくるのでしょう。
「給与」と「労働時間」の優先順位は人それぞれ!自分らしい働き方を見つけよう
働き方改革や労働生産性の問題から、社会全体として労働時間を減らしていく流れにあることは確かです。この先、大手や中小を問わず、週休3日制を導入する企業も増えてくると見込まれます。
ただ、働くにあたって、「給与」と「労働時間」のどちらを優先するのか、その価値観は人それぞれです。自分にはどういう働き方が合っているのか、それをしっかり考えて自分らしい働き方を見つけることこそ、何より優先すべきことなのではないでしょうか。
出典
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部