更新日: 2022.07.06 家計の見直し
その節約、効果ある? 今すぐチェック! 実は効果のない節約術をやっていませんか?
今回は、よく行われているが実は効果のない、あるいは効果の薄い可能性のある節約術について紹介します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
電化製品のこまめなオンオフ
家電製品の電源をこまめにオンオフする行為は、節約しているようで節約になっていないことがあります。家電製品は電源をつけたときが一番電力を消費するというものが多いからです。
特にエアコンは、設定温度に達するまでフルエネルギーで稼働するため、その間の電気消費量が一番多いです。そのため、こまめに消したりつけたりするよりも、1日つけっぱなしにしておいた方が電気代が安いこともあります。
ダイキン工業株式会社の調査によれば、夏の冷房については、日中9:00~18:00の間は、30分間隔でつけたり消したりする場合と1日つけっぱなしの場合とでは、つけっぱなしの方が電気代が安く、冬の暖房については1日つけっぱなしの方が電気代が安いという結果が出ています。
エアコンについては30分程度など短時間の外出ならつけっぱなしにしておいた方がよさそうです。
特売日の大量購入
特売日に大量購入するという行為、これは節約を意識される多くの方が実践されている行為でしょう。
特売日に大量購入するまとめ買いは、節約の王道です。しかし、物によっては日持ちしなかったり、使わないまま長期間放置されてしまい、結果的に無駄な出費となってしまうこともあります。
まとめ買いをした生鮮食品を腐らせてしまったり、調味料の賞味期限を切らして廃棄してしまうという頻度が高い場合、使う分だけ都度購入した方が節約になっている可能性もあります。
特売日にまとめ買いをする際は、確実に消費できる分だけにとどめ、あまり消費スピードが早くない調味料などは、消費スピードと買い置きの数を考えて買うようにするべきです。
また、〇個で割引とか、〇〇と〇〇で何円引きといったように、一定の組み合わせで安くなるという場合、不要な量や物も買ってしまう原因になります。
安くてもあえて買わない、そういう決断が節約をするにあたり、大切になります。
買い物でお店をはしごする
「ほかに買うものはないけど今日は卵が安いから」と、ほかに買う物はないのにスーパーへ行ったり、「野菜はこっちが安いけどお肉は向こうが安いから遠いけど両方行こう」と、離れた場所にある複数のスーパーに買い物へ行ったりしていませんか?
1品だけの購入のためにスーパーへ行ったり、10円安いからと複数のスーパーに通うと、ついついほかの商品に目を奪われて買いすぎてしまったり、車で移動する場合は移動にかかるガソリン代でほとんど節約になっていない、むしろ出費が増えているということもあります。
買い物は、あまり高い頻度で行かないようにすること、ちょっと安いからと遠方のスーパーをはしごするのは、よほどお得な場合でない限り避ける方が無難でしょう。
節約方法は定期的な見直しをおすすめします
まとめ買いやスーパーのはしご、家電製品の使い方など、今までこういった方法で節約をされていた方は、一度本当に節約になっているか、振り返ってみてください。意外と節約になっていなかったということもあるはずです。
このほかにも、自身の節約方法について振り返ってみると、実際にはあまり節約になっていなかった、それどころか出費を増やす無駄な行為となっていたという行為が見つかることでしょう。
これを機に、自身が行っている節約方法について定期的に見直すくせをつけておくと、常に無駄なく効率的な節約ができるようになるかもしれません。
出典
ダイキン工業株式会社 つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!
ダイキン工業株式会社 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?
執筆者:柘植輝
行政書士