家計簿プロジェクト② お金との付き合い方が見えてきた!!
配信日: 2018.05.19 更新日: 2024.10.07
執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。
なるべくシンプルに考えて続けることが大切
家計の改善をしたいとご相談にいらしたAさん。家計簿をつけて2か月が経ちました。自分にあった家計簿選びに成功し、つけることが習慣になったようです。付け方について質問があるというので、聞いてみました。
<Aさんの質問>
スーパー以外に生協を使っています。買い物をした日・請求書が来た日・支払日があるので、記入日はどうしたら良いのか悩みます。
【FP宮﨑から家計簿を続けるためのポイントのアドバイス】
① 家計簿を続けるためには、なるべくシンプルに考えることが大切です。悩んでいる時間があると、ついつい嫌になってしまいます。こういう時は、マイルールを作りましょう。買い物をした日から支払日までが長いようなら、請求書が来た日に記帳するのは如何でしょう。請求金額はお財布から出し、「生協用」とした袋に別管理するのです。実際の支払いはそれを使います。マイルールですので、買い物をした日・あるいは支払日がつけやすい人は、それぞれの日に記帳してください。自分にとってつけやすい方法を決めてください。
自分の消費スタイルを変えるきっかけになる
家計簿をつけ始めて2か月が経ち、使途不明金は無くなったと考えられます。Aさんの場合、家計簿を続ける上でのネックだった細かい記帳を省くことで、作業がスムーズに進んでいます。
スーパーで食料品を買った場合、細かく記入すると
■食費:大根 189円 卵 258円 ・・・となりますが
■食費:○○スーパー 2,680円 と記帳する方法です。
私からは、その代わりレシートは取っておいてください~とお願いしておきました。
2か月経つと、大体の消費の流れをつかむことが出来ます。見せていただいたレシートの中で気になるものを発見しました。ドラッグストアのレシートが多いことです。尋ねてみると、ヘアケア商品に出費がかさんでいたとのこと。「たくさん使っていたことが分かったので、ヘアースタイルを変えてみました」との回答。
ご自分の消費の内容をチェックされ、意欲的に家計の無駄遣いを改善されるAさん。とても頼もしく思えました。
また、当初は毎日駅前のスーパーを利用されていましたが、今は月・水・金曜日をお買い物の日と決めて、お店の使い分けもされているそうです。ポイントも上手に貯めています~とおっしゃっていました。
【FP宮﨑から家計簿を続けるためのポイントのアドバイス】
② 趣味やレジャーに関しては、その内容を費目別に分けないやり方がお勧めです。
例えば、温泉旅行に行った場合、交通費・昼食代・観光施設への入場料・・・・
一つ一つ家計簿につけることを想像すると楽しめなくなります。
ここはザックリ、「出発前の残高-帰宅後の残高」を温泉費用として記入するのです。
お盆休みやお正月に帰省する方は、このやり方で昨年と今年の比較も出来ます。
<FPから相談者への 2か月目の気づきポイント>
③ つける習慣はOKでしょうか。
④ 無駄遣いの自覚を持ってもらう
レシートに必要な消費は〇 無駄遣いだった消費に×でチェック
(欲しかったもので無駄ではない消費は△)
貯められない人は、用事もないのにコンビニに行く傾向があります。
この方法だと、「要らなかった」という反省材料になります。
⑤ 良質のものが安く手に入るお店探しや、ちょっとした工夫で節約は可能です。
無理をしてケチケチしても続きませんし、楽しくありません。お金に対して興味を持つことで、上手く付き合うことの大切さを知ってもらう。