更新日: 2022.06.27 働き方
新卒の営業パーソンの山場は5~6月!? 「辞めたい」を乗り切るポイントとは?
多くの新卒営業パーソンが、5~6月に仕事をやりたくない、休みたいと感じています。その原因はどこにあるのでしょうか? そして、この「壁」を乗り越える方法はあるのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
多くの新卒営業パーソンが5月に感じる「壁」
株式会社RevCommが、新卒時代に営業職として働いていた社会人2年目以上の営業職302名を対象に、新卒営業時代の「壁」調査を実施しました。
その結果、82.7%の新卒営業パーソンは「仕事をやりたくない・休みたい」と感じた経験があると回答。この調査で多くの人が、新卒早々に壁に当たっている実情が浮き彫りになりました。
また、その時期は5月と6月が最も多くなっています。「五月病」という言葉がありますが、言い得て妙といえるでしょう。実は、五月病は正式な医学用語ではありません。この時期に無気力になったり、眠れなくなる新入社員や学生が多いため、いつしかこのように呼ばれるようになったのです。
「辞めたい・休みたい」と思った理由は?
では、なぜ「辞めたい・休みたい」と思うに至ったのでしょうか? 仕事をやりたくないと感じた業務に、原因を探るヒントがあるはずです。
やりたくない業務のトップは商談で、社内打ち合わせがそれに続きます。新卒営業パーソンにとって、新しい環境のもとでの仕事は慣れないことも多く、知らず知らずのうちにストレスがたまるものです。
また、商談や社内打ち合わせは、他人とのコミュニケーションが必要です。コロナ禍でリモート勤務が常態化し、直接コミュニケーションを取る機会が減ったため、コミュニケーションにストレスを感じる人が増えているのかも知れません。
5月に感じる「壁」を乗り越える方法は良好なコミュニケーション
その一方で、新卒時代に仕事をやりたくない、休みたいと感じた際に、どのようなことがあればその気持ちを軽減できたか、という問いに対し、最も多かった回答が、「上司や同僚など社内のサポート」です。
先輩営業パーソンは、ストレス発散や気持ちの切り替え、割り切ることを意識して「壁」を乗り越えています。
社内の人間関係構築や自身のスキルアップ、業務への愚直な取り組みによって、いつの間にか仕事に関する意識が変わることを経験している先輩からのアドバイスも、新卒営業パーソンには参考になるでしょう。
五月病を防ぐ方法として、大阪府医師会や千葉市医師会などは、「ストレスは必ずあるもの」と認識してストレスと上手につきあう方法を考えたり、十分な睡眠や休息を取るように心がけ、自分に合ったストレス解消法を見つけたりすることが重要だとアドバイスしています。
そしてその上で、1人で悩みを抱え込まずに、日頃から上司や同僚、家族などの身近な人に相談するようすすめています。
この点からも、周囲との良好なコミュニケーションが「壁」を乗り越えるポイントであると分かるでしょう。
多くの人が経験する「壁」
多くの新卒営業パーソンが5~6月に「壁」に当たると、調査で明らかになりました。新しい環境の変化に対応できず戸惑っているのに加え、コミュニケーションにストレスを感じていることもうかがえます。
「壁」を乗り越えるポイントは、良好なコミュニケーションであることが、先輩からのアドバイスからうかがえます。
ただし、対応を誤るとうつ病へ進行してしまうケースもあるため、早めに医療機関に相談することも大切です。
出典
株式会社RevComm 新卒営業時代の「壁」調査
一般社団法人 大阪府医師会 げんき情報
一般社団法人 千葉市医師会 ストレスケアで「五月病」を予防しましょう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部