更新日: 2022.06.25 その他家計

インフレが加速しているというけれど…。家計を守るために取るべき対策はある?

インフレが加速しているというけれど…。家計を守るために取るべき対策はある?
物価、つまりモノの値段が上がることを「インフレーション」といいます。一般的には「インフレ」と略されることが多いです。
 
ニュースなどでは「インフレが加速しています」など、物価の上昇が急速に進んでいると伝えられています。モノの値段が上がることに不安を覚える人も多いのではないでしょうか。
 
ここでは、インフレの基礎知識から家計を守るための対策まで解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

インフレにも種類がある

インフレには種類があり、消費者がモノを買いたいマインドになり、それが需要へとつながり起こるインフレを「ディマンドプルインフレ」といいます。これは好景気の際に起こる現象といわれています。一方で、現在日本に起こっているのは円安により輸入コストが上がることで起こる「コストプッシュインフレ」です。これは景気の悪いときにも起こりえます。
 
ディマンドプルインフレであれば物価が上がっても企業の売上や利益も上がるため、それに伴い企業勤めの人たちの給料も上がります。給料が上がるとさらに消費意欲が高まり需要が上がるため、インフレが継続するという仕組みです。
 
一方のコストプッシュインフレは原材料や光熱費などのコストが上がることで物価が上昇するため、企業は売上が上がったとしてもコストに圧迫され利益は上がりません。つまり、会社員の給料にも反映されづらいのです。
 
一般家庭が対策を迫られるのは、まさに現在起こっているインフレであるといえます。
 

家計に悪影響を及ぼすインフレへの対策3選

では、インフレが今後も加速すると仮定して、日本人が家計を守るためにはどのような対策を練るべきなのでしょうか。3つの方法を紹介していきます。
 

まずは節約

家計を守るためには、節約が欠かせません。多くの家庭では、まだまだ節約できるのではないでしょうか。
 
例えば、最近はサブスクリプションサービスも増えてきています。しかし、本当に必要でなければ無駄な出費となっている可能性があります。また、自動車や自転車なども仕事で使用しているなら問題ありませんが、たまに使う程度であればシェアリングサービスで十分かもしれません。保険や携帯のプランなども適切なものに変更するだけで節約できるでしょう。
 
インフレの継続に備えて、一度見直してみてはいかがでしょうか。
 

外国の資産をもつ

インフレは、現金の価値が落ちることを意味します。日本円の価値が落ちるなら、外国の資産を持つことでインフレ対策ができるでしょう。海外の株式や債券などを持っておく、あるいは日本円をアメリカドルなどに交換しておくと資産が増える可能性があります。
 
しかし、これらは投資なので、必ず利益が得られるわけではありません。投資前の勉強は欠かせませんが、家計を守るために少しずつ知識を得ていくのもよいのではないでしょうか。
 

現金を現物資産・実物資産へ

投資には現物投資や実物投資とよばれるものもあり、インフレ対策としては有効でしょう。インフレはモノの値段が上がり相対的にお金の価値が下がることなので、お金の価値がさらに下がる前にモノに変えておこうという考え方が現物投資です。代表的なものには、不動産や車、金の地金、金貨、高級時計、アート作品などがあります。
 
不動産投資に手を出すことは難しくても、金の地金や金貨などであれば、そこまで深い知識は必要ないでしょう。今のうちに預貯金の一部を現物に換えて、さらなるインフレに備えることを検討することも対策のひとつになり得ます。
 

インフレから家計を守るためには知識と勉強が必要

普段から経済の動きになじみがない人は、急にインフレが起こり、物価が上昇したと感じるでしょう。慌てて家計を守るためにどうすればよいのかを考えている人も多いのではないでしょうか。長期的に家計を守りたいのであれば、ある程度の知識や勉強は欠かせません。
 
まずは節約をし、できれば外貨建ての資産の保有や現物投資にも興味をもってみましょう。インフレが継続したとしても、自分自身や家族を守る可能性を高めることが期待できます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集