更新日: 2022.06.16 その他家計
世帯収入500万円と1200万円、主婦のお小遣いはそれぞれ毎月いくらが妥当?
今回は、世帯年収500万円と1200万円の家計を例に、主婦のお小遣いの妥当な金額について考えてみます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
主婦のお小遣いは平均いくらくらい?
収入や家族構成、支出の内容などにもよりますが、一般的に家計に占めるお小遣いの割合は、収入の10%程度が理想的といわれています。
株式会社ビズヒッツが既婚女性を対象に行った調査(2019年)によれば、専業主婦の毎月のお小遣いは1万円前後が多く、ボリュームゾーンで見たときの平均は7876円となっています。一方、共働き世帯の主婦の場合は2万円前後がボリュームゾーンで、その平均は2万4671円となるようです。
これが多いのか少ないのかは人によって意見が分かれるところですが、主婦のお小遣いの金額として1つの参考にすることはできそうです。
主婦のお小遣いの妥当な金額は?
主婦のお小遣いは実際いくらくらいが妥当なのかは、前述したように世帯収入や家族構成、ライフスタイル、夫婦の考え方や価値観などによって千差万別です。
例えば、世帯収入が同じでも子どもがいる世帯と、いない世帯とでは毎月の生活費も異なり、お小遣いとして使える金額も変わってくるでしょう。また、昼食代や散髪代、化粧品代などはお小遣いから支出するというルールにしている世帯と、それらは生活する上で必須の支出として家計の一部と考える世帯とでは、必要なお小遣いの金額が違ってきます。
とはいえ、世帯収入などから「これくらいなら妥当だろう」という一般的な金額を考えることは可能です。ここでは世帯収入500万円と1200万円の場合で、主婦のお小遣いとして妥当な金額を考えていきます。
世帯収入500万円での主婦のお小遣いの金額は?
世帯収入500万円の場合、家計の年間の手取りはおおよそで400万円程度に落ち着きます。そのうちの10%をお小遣いに回すと、夫婦合わせた1ヶ月の理想的なお小遣いの金額は3万円前後になると考えられます。
子どもがいない、あるいは既に独立して教育費などがかからないという場合は、もう少し金額を増やして4万円から8万円程度(およそ15%から20%)にまで引き上げてもいいでしょう。
そのうち、主婦のお小遣いについては働き方などにもよりますが、世帯収入500万円では、月1万円から1万5000円程度が妥当なのではないでしょうか。割合にすると夫婦のお小遣いの30%から50%程度、家計に占める割合では5%以内です。
専業主婦のお小遣いのボリュームゾーンの平均が月7876円、共働き世帯の主婦の場合は月2万4671円という前述の調査結果を踏まえても、1万円から1万5000円という金額は目安になると考えられます。
世帯収入1200万円での主婦のお小遣いの金額は?
世帯収入1200万円といっても、特に子どもがいる場合、このあたりの世帯収入では教育費にお金をかけていたり、児童手当が特例給付となったりするほか、子どもがいなくても所得税の税率が高くなることや、車や居住など生活に求めるグレードが上がるといった理由から、家計にあまり余裕がない状態も多いです。
世帯収入1200万円を夫のみが稼いでいるというような場合、手取りは850万円前後に落ち着くでしょう。こうした背景を踏まえると、お小遣いも世帯収入500万円のときと同様で夫婦合わせて10%程度になるように、妻のお小遣いは月2万円から3万5000円程度とするのが妥当といえます。
主婦のお小遣いは収入の5%程度が目安
主婦のお小遣いはいくらが妥当かは、収入だけではなく、夫婦の考え方や働き方、家族構成などにもよって異なります。
あくまで一例として目安を考えると、年収500万円の世帯では月1万円から1万5000円、年収1200万円の世帯では月2万円から3万5000円と、収入の5%程度になります。お小遣いの金額については家計の状況などにも応じて、夫婦がそれぞれ納得できるように話し合った上で決めるとよいでしょう。
出典
PRTIMES 【既婚女性1000人を対象にアンケート調査】妻のお小遣いは平均いくら?使い道は女性の必需品が上位に!
執筆者:柘植輝
行政書士