更新日: 2022.05.20 その他家計

モノの値上げに8割以上が負担を感じている。支出はいくら増えたの?

モノの値上げに8割以上が負担を感じている。支出はいくら増えたの?
新型コロナウイルス感染者数の再拡大や、ロシアのウクライナ侵攻による原油価格の高騰に伴う価格の値上げが続いています。
消費者庁の令和4年3月の物価モニター調査結果において、調査対象の25品目のうち、価格が前月比で上昇した品目数が、下落した品目数を上回りました。 なお、上昇した品目数と下落した品目数の差は17となりました(※1)。
価格上昇幅が前月比1%以上の品目は、ポテトチップス(+3.5%)、食用油(+3.2%)、 ソーセージ(+1.0%)、生中華麺(+1.0%)となっています。
なお、物価モニターが予想する1年後の物価上昇率は、2.67%となり、さらに物価が上昇することが懸念されています。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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85%が値上げによる家計への負担が大きいと感じている

このような物価の上昇にあたり、生活者はどのように感じているのでしょうか?
 
スマートアイデア株式会社(本社:東京都中央区)は、同社が運営する家計簿アプリ「おカネレコ」「おカネレコプラス」ユーザーのうち、全国 10~70 代の男女2452 名を対象に、「価格の値上げに関する意識調査」を実施しました(※2)。
 
価格の値上げにより、家計への負担は感じているか尋ねたところ、84.8%が「負担を感じる」と回答しました。
 
「負担を感じていない」人は「あまり感じない」(6.4%)、「全く感じない」(0.8%)を合わせて7.2%にとどまり、さまざまなモノの値上げで、大多数の人が家計への負担を感じていることがわかりました。
 

値上げによる影響があったと感じるのは食費だが、値上げ前より最も支出が増えたのは水光熱費

値上げにより、一番影響があったと感じている出費は、1451人とダントツで「食費」でした。以下は「水光熱費」(487人)、「交通費」(222人)、「日用品費」(135人)が続きました。
 
値上げ前と比べ、月にいくら支出が増えたか聞いたところ、平均で3274円増加しました。
 
項目別の平均支出額は、値上げ前と比べて水光熱費が3382円、日用品費が3362円、交際費が3310円、交通費が3299円、食費が3263円増加という結果に。
 
値上げが食費に影響したという人が多いものの、実際の支出金額では、水光熱費や日用品、交際費の方が、食費よりも影響が大きいことがわかりました。
 
値上げしてほしくないものを聞いたところ、2452人中1397人と、半数以上が「食料品」と回答しました。毎日購入する食料品の値上げは痛いですよね。
 
次いで「水光熱費」(507人)、「ガソリン」(355人)が続きました。いずれも生活に欠かせないものです。
 
食料品のうち、値上げしてほしくないもののトップは「野菜」が22.3%、以下は「パン」(13.2%)、「小麦粉」(12.4%)、「米」(11.6%)となりました。
 
野菜はただでさえ高いので、値上げは困ります。主食系の食品も毎日食べるものなので、値上げは家計に響きますね。
 

値上げにより53%がお金の使い方に変化あり。必要最低限の買い物をするなど対策

値上げにより、お金の使い方に変化はあったか尋ねると、52.6%が「変化があった」と回答しました。
 
値上げに対し、どのような対策を行っているか聞いたところ、「買い物の際によく考え、必要最低限の買い物をするようになった」が439人と、ダントツでトップでした。
 
次いで「PB製品、値引き商品、ポイント還元率の高い商品等安い商品を選んでいる」(147人)、「食費・水光熱費・日用品を主に節約している」(116人)といった回答が並びました。
 
ウクライナ情勢はまだ予断を許さない状況ですし、新型コロナウイルスの感染者もなかなかゼロにはなりません。
 
しばらくは無駄な買い物はしないなど気をつけるなど、対策をした方がよいでしょう。
 

出典

※1:消費者庁 令和4年3月物価モニター調査結果(速報)
※2:スマートアイデア株式会社 価格の値上げに関する意識調査レポート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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