更新日: 2022.04.26 家計の見直し
家計管理のポイントを紹介! お金を増やすコツとは?
そのような悩みは、家計管理におけるポイントをしっかりと押さえることと、お金を増やすコツについて理解することで、解決に導くことができるかもしれません。
執筆者:新井智美(あらい ともみ)
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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家計管理のポイント
家計管理でよくありがちなのが、「管理=記録」と思ってしまうことです。確かに家計の収支を記録しておくことは大切です。ただ、記録しておくだけで満足してしまっていることはありませんか?
本当の家計管理とは、毎月の収支を把握し、問題点を見つけ、それを解決するための方法を見いだすことです。
■予算を決める
家計管理のポイントの1つは、各支出項目の予算を決めることです。固定費であれば毎月の額はほぼ決まっていますが、変動費である食費や光熱費、娯楽費などについては、毎月の予算額を決め、できるだけそれを守るように心がけましょう。
また、ありがちなのが、予算をオーバーした際に言い訳をしてしまうことです。「今月は外食が多かったから……」「冬はどうしても光熱費が上がりがちだから……」などと言い訳をしていては、家計管理の意味がありません。
予算を決める際には季節的な要因や、イベントが発生する時期などを事前に把握し、それに伴って毎月の予算額を決めることが大切です。そのため、それぞれの支出項目の予算額が毎月一定でなくてもよいのです。ただし、イベントや季節的な要因を考慮して設定した予算額であれば、それをオーバーした際の言い訳はできません。
もちろん、そのように個別の要因を考慮しながら毎月の予算を決めていくのは、なかなかできるものではありません。ただ、1年間それを続けていると、年間の動向が分かりやすくなるでしょう。そうすると翌年の予算計画はより実態に沿ったものになるのではないでしょうか。
■支出の内容をきちんと分けておく
支出にも、生活必要資金に充当するものや貯蓄に回す部分、さらには投資関係に回す部分もあるでしょう。それらの内容をきちんと分け、さらに貯蓄や投資に回した部分については、別途管理しておくことも大切です。
家計簿とは別に「貯蓄簿」を作成することも1つの方法です。運用を行っているならば、投資元本に対して今月の運用結果はどうなっているのかを、定期的に把握することが大切です。
■家計簿アプリを最大限活用する
最近のキャッシュレス決済の増加により、口座間での資金移動が主になっている傾向にあります。
そのため、食費や日用品の買い物についても、電子マネーやクレジットカードを利用することが増えたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それによってポイントが貯まる点も魅力となっていることから、キャッシュレス決済の利用は非常に有意義なものであるといえます。
ただ、家計管理をExcelなど自分の手で行うには限界があります。特に共働きであれば、家に帰って家計簿をつける時間もなかなか取れないでしょう。
その際に利用すべきなのが家計簿アプリです。家計簿アプリにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴がありますので、自分に合ったアプリを見つけて管理を行っていきましょう。
口座間の資金移動状況も、スマホ画面を確認するだけで把握できますし、口座を給与などの入金口座と支出の引落口座に分けているなら、引落額を確認し、余裕をもって引落口座にお金を準備しておくこともできます。
お金を増やすコツ
家計管理がきちんとできたなら、次はどのようにしてお金を増やすかを考えましょう。
■減らせる支出がないかを確認する
まず、毎月の家計管理を見ながら減らせる支出がないかを考えましょう。
光熱費がかなり掛かっているなら、新電力などに切り替えることで減らせる可能性がありますし、通信費についても、端末やデータ利用を工夫することで減らせる可能性もあります。
特に通信費は固定費に該当するため、一度減らすとその後もずっと効果が続いていくため、早めに取り組むことをおすすめします。
■お金を掛けずにできる副業を考える
副業で収入を得ることもお金を増やす手段の1つです。ただ、収入を得るために経費が掛かりすぎては本末転倒です。特段新しく、設備投資を行わなくてもい副業はたくさんあります。自分ができるものから始めてみましょう。
■投資を考える
お金を増やすという考え方には、保有している資産の額を増やすという考え方と、インフレ対策として、その資産の価値を増やすという2つの考え方があります。
例えば、預貯金で資産を確保していても、適用される金利が物価の上昇についていかなければ、その資産の価値は下がってしまいます。そのためにも、リスクを考慮しながら少しでも高利回りが想定できる投資を取り入れることが大切です。
まとめ
家計管理について、「管理=記録」をしたことで満足している人もいらっしゃいます。しかし、大切なのは家計の収支を記録し、問題を見つけ、それを改善できて初めて家計管理といえることをしっかりと認識することです。そして、予算を超えた場合の言い訳もできるだけしないよう心がけるようにしましょう。
お金を増やすことを考えるなら、まず先取り貯蓄(毎月一定額を先に貯金する方法)を行い、余剰資金については運用に回すこともおすすめします。先取り貯蓄で預貯金を先に確保しておくこと、そして家計に影響のない範囲で運用を行っていくことを考えてみましょう。
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員