更新日: 2022.04.08 その他家計
夫婦間のお金の管理の実態は? 多くの人は配偶者の収入を知らないという事実
実際、世間の人たちは家族のお金についてどこまで把握しているのでしょうか。セゾン自動車火災保険株式会社が発表した調査結果(※)を見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夫婦間の収入源・収入額をお互いに把握している家庭は3割
この調査は、全国の30代~50代の男女1000名(男女500名ずつ)を対象に行われたものです。
まず、家計(家族の生活費、教育費、住宅費など)についての質問をしたところ、「自分と共に配偶者、同居者も負担している」と答えた人は42.3%でした。
お金を出し合って生活しているのであれば、相手の収入源・収入額を把握していてもよさそうですが、実態はどうなのでしょうか。
1位:一部知らない、わからないことがある 55.1%
2位:お互いすべて知っている 35.2%
3位:お互いひとつも知らない 9.7%
家計について「自分と共に配偶者、同居者も負担している」が42.3%いたにも関わらず、お互いすべて知っているという人はそれよりも少ない35.2%という結果に。
6割以上の人が相手の収入源・収入額について完全には把握していないことがわかりました。
「一部知らない、わからないことがある」「お互いひとつも知らない」を合計した数値は、男性で71.1%、女性で58.5%でした。男女で大きな差はありませんでしたが、家計の管理を女性がしている家庭が多いのかもしれません。
親の経済状況を把握している人はもっと少ない!
では、親(義父母含む)の経済状況についてはどうでしょうか。
1位:収入や支出の内訳を知らない 68.0%
2位:預貯金の残高を知らない 55.9%
3位:預貯金、不動産以外の資産(有価証券等)の有無を知らない 41.2%
4位:ローン残高や借入金の有無を知らない 32.8%
およそ7割の人が、親や義父母の収入・支出がどれくらいかを知らないという結果に。
日本では、他人はもちろん、実の家族にもお金の話をするのはタブーだと考える人が少なくありません。子どもに家の経済状況を話すものではないと考えている親も多いのではないでしょうか。
しかし、年をとると親が認知症になったり、万が一のことが起きる可能性もあります。いきなり借金の存在がわかったり、遺産相続でもめることがないように、日頃からコミュニケーションをとってある程度の経済状況や相続に対する親の意向を聞いておくのが安心かもしれません。
家族のネットバンキングや暗証番号の管理はどうする?
いざというときに困らないために、家族やパートナーのキャッシュカードの暗証番号や、ネットバンキングのログインID/パスワードは安全に共有しておきたいものです。
世間のみなさんはどうしているのでしょうか。
●お互いに知っている 43.6%
●知らない、不明、わからない 56.3%
結果はほぼ半々でしたが、お互いのキャッシュカードの暗証番号を共有していない人のほうが多いようです。
では、ネットバンキングについてはどうでしょうか。
●お互い利用している 33.0%
●どちらかが利用している 31.3%
●お互い利用していない、不明、わからない 35.7%
ネットバンキングをお互いに利用している割合は3割ちょっとのようです。
●お互いに知っている 29.3%
●知らない、不明、わからない 70.7%
ログインID/パスワードをお互い知っている人は3割弱。ネットバンキングの利用率とID/パスワードの共有率は同じくらいということがわかります。
万が一のことがあった際、通帳やキャッシュカードのないネットバンキングの口座は、他の人に気づかれずそのまま放置されてしまう可能性が高くなります。
そのため、ネットバンキングを利用している人は、家族にその存在とログインID/パスワードを安全な方法で共有しておくと安心です。
家計を共にしている関係であれば、お金について日頃からしっかり話し合っておきたいものですね。
出典
※セゾン自動車火災保険株式会社「夫婦間・家族間における、お金の管理に関する調査を実施」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部