更新日: 2022.03.12 その他家計
ペットには年間いくらかかるの?何にお金がかかるの?
1年でどれくらいの費用がかかるのでしょう。
アニコム損害保険株式会社は、ペット保険契約者へのアンケートをもとに、2021年の1年間にペット保険契約者がペットにかけた年間支出費用を発表しました(※)。それでは結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1年で犬にかかる費用は34.5万円。猫は16.9万円
犬・猫それぞれについて、1年間にかかる費用を調べたところ、犬が34万5572円(前年比102.1%)、猫が16万9247円(前年比102.7%)と、犬猫ともに増加しました。
最も支出が大きいのは、「フード・おやつ」で、犬では6万5924円、猫では5万2797円となっています。次いで「ケガや病気の治療費」が大きく、犬で5万9387円、猫で3万4395円となっています。ペットは基本的に保険がきかないので、動物病院に行くと人間より高額な支払いとなってしまいます。
前年から特に伸びている項目を見ると、犬では「サプリメント」(129.6%)、猫では「フード・おやつ」(123.0%)となっています。犬のサプリメントへの支出が増えている理由として、加齢や若齢の関節炎などによるもののほか、腸内フローラを改善するためと答えた人もいました。
猫のフード・おやつへの支出が増加している理由は、「病気のため療法食に変えた」「体のために質のよいフードに変えた」「健康に留意して自然食品に変えた」など、健康を気遣う回答が多く、中には「家にいる時間が増えて、ついついあげてしまった」という回答も見られました。
2022年はペットと旅行に行ったり遊びに行きたい
2022年、ペットにかける費用について聞くと、「変わらない見込み」が45.6%、「増える見込み」が32.5%でした。「増える見込み」と答えた人に理由を聞くと、「コロナが落ち着けば旅行に行きたい」「コロナが落ち着いたら、たくさん遊びにいきたいので」などの答えが返ってきました。
外出時にご飯をあげたい、ペットがどうしているか気になるという場合、近年ではIoTを使ったアイテムが販売されています。そこで、2021年に新しく購入したIoTアイテムを聞いたところ、犬猫ともに「見守りカメラ」が最も多く、犬では14.4%、猫では14.2%を占めました。
大型犬で1年間にかかる費用は52万円。中小型犬より約20万円多い
犬の体格別の年間費用を見てみると、小型犬が33万3394円、中型犬が30万8794円、大型犬が52万147円でした。
大型犬は中・小型犬より20万円程多く費用がかかっています。特に「フード・おやつ」が大型犬では13万1642円かかっており、小型犬の2倍以上となっています。また、意外にも全体的にみると中型犬より小型犬にお金がかかっていることがわかりました。
小型犬は「シャンプー・カット・トリミング料」が5万5768円と、最も費用がかかっていることがわかりました。小型犬ではほかにも、「病気やケガの治療」が5万7727円、「ペット保険料」が4万5500円かかっており、比較的大きな支出となっています。
次に、自分自身よりもペットに費用をかけている項目を聞いたところ、「美容院(理髪店)」が30.4%と最も多く、次いで「医療費」が28.7%となりました。さらに、「食費」(20.7%)、「サプリメント類」(12.5%)が続きました。
「ペットにかかる美容代は惜しまない分、自分は美容院に行く回数を減らす」「いつまでも元気で長生きしてほしい」「人間よりもはるかに短い寿命なため、できる限りの幸せを与えてあげたい」「健康維持は飼い主の義務!」というようにペットを大切にしている飼い主の声が多数寄せられました。
ペットは、毎日のご飯はもちろん病気になったら人間のように病院に連れて行かねばなりません。飼い主が望んで家族の一員としたのですから、愛情をもって大切にお世話してもらわねばなりませんね。
出典
※アニコム損害保険株式会社【2021最新版】ペットにかける年間支出調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部