更新日: 2022.02.23 貯金
そろそろアフターコロナに向けて、欲しいもの、やりたいことのために貯金を始めてる?
家を購入するため、子どもの教育のためといった長期の目的もあれば、近々の旅行のためや欲しいものを買うためなど、さまざまな理由がありそうです。
株式会社ネストエッグ(本社:東京都千代田区)が、自社が運営する自動貯金アプリ「finbee」の2020年12月末から2021年12月末にかけてのデータを分析しました(※)。
みんなはどんな目的でどのくらい貯金をしているのでしょうか。昨年と比べて変化はあったのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2021年12月時点の貯金額は20.6万円。前年からの増加率は半分に
2021年12月時点の1人当たりの貯金額は、206,384円でした。
2020年12月末時点では176,181円だったので、30,203円増加しています。2020年はその前の年と比べて65,510円増加したので、増加額は半分以下に減っています。
2020年はコロナ1年目で巣ごもり生活をしていたほか、1人10万円の給付金もあり、貯金ができたという人が多かったのではないでしょうか。2021年はコロナとの付き合い方が身についたのか、2020年に比べると趣味や旅行での消費が増加しており、貯金に回すお金が減ったと思われます。
年代別の貯金増加額を比較すると、20代の増加幅が+43,013円と最も多く、40代の+14,314円が最も少なくなりました。40代は子どもの教育費や家族サービスなどで支出が多いため、貯金に回せるお金が少なかったのではないでしょうか。
コロナ収束を見据えて旅行のために貯金を開始した人が増えた
新たに貯金をする際の目的をみると、新型コロナウイルスの新規感染者数の落ち着きがみられた10月頃から、「旅行」目的の貯金の割合が大きく伸びました。コロナの収束を見据えて、旅行のために貯金を開始した人が増えたと思われます。
貯金目標金額の総額は、「旅行」関連が53.5億円、「趣味」関連が27.1億円、「クルマ」関連が55億円、「お家」関連が81.5億円となっており、住宅購入資金を貯めることが目的の人が最も多くなっています。
増加額では「旅行」関連が15.1億円と最多に。アフターコロナを見越して2022年以降に旅行に行くための資金を準備しているようです。ここでまたコロナの感染者が増えていますが、いつか落ち着いた時の楽しみを考えたいですよね。
「推し貯金」を始める人が前年の2倍に
2021年12月末時点での貯金する目的の1人当たりの目標金額は、「旅行」が54.5万円、「趣味」が49.2万円、「クルマ」が73.1万円、「お家」が109.1万円となりました。
各カテゴリの具体的な貯金目的をみると、「趣味」のうち、好きなアイドルなどのライブやグッズに使う「推し貯金」に関する貯金が前年と比べて約2倍に増えています。最近“推し活”をしている人が増えていると、ニュースなどで見聞きしたことがありますが、本当に増えているようです。
現在オミクロン株が猛威を振るい、1日当たりの感染者数は非常に多い状況です。過去の疫病も何年かで落ち着いてきたので、新型コロナウイルスもいつかは収束するでしょう。
今は外出を自粛するなど我慢の時期ですが、コロナ収束の際に旅行に行く資金を貯め始めれば、日々の楽しみになりますよね。
出典
※株式会社ネストエッグ 【2021年貯金データ動向】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部