季節によっては難しいのでは…!? 光熱費を抑えるポイントは?
配信日: 2021.07.04
そんな光熱費も、いくつかのポイントを意識することで簡単に抑えることができます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
光熱費の節約は無理のない範囲で行うことが大前提
まず大前提となる考え方として、「光熱費の節約は無理のない範囲で」ということを理解してください。光熱費は季節やお住まいの地域、家族構成、生活様式によって大きく異なるからです。
また、光熱費による支出は衣食住の基礎ともいえる部分であり、光熱費を下げることばかり意識し過ぎると著しく生活の質が落ち、日常生活に支障が生じるだけでなく、過度に節約することで体調を崩してしまう場合もあります。
光熱費が高いと思っていても、使っていない部屋の電気をつけっ放しにしたり、エアコンを極端な温度に設定しているような状況でもない限りは、今の金額が家庭における適正価格だと割り切るくらいでOKです。
光熱費を抑えるポイントは?
コロナ禍で在宅の時間が増えたとしても、いくつかポイントを知っておくだけで無理なく光熱費を抑えることができます。その例をいくつか紹介します。
電力会社とガス会社を乗り換える
電気とガスは自由化が進んだことにより、さまざまな会社からニーズに合わせた料金プランが提供されており、消費者はそこから自由に契約先の事業者を決定できるようになっています。いわば携帯電話の料金プランのようなイメージです。
近頃では時間帯によって価格が変動するプランなども選べるため、同じ生活スタイルで光熱費が大きく異なることも珍しくありません。実際に筆者は昨年、電力会社とガス会社の乗り換えで年間8000円程の光熱費削減に成功しました。
エアコンの上手な使い方を考える
夏や冬に光熱費が増える一番の原因は、エアコンといっても過言ではありません。ここをどうするかによって光熱費は大きく変化します。
特に暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる性質があるため、なかなかエアコンだけでは効率よく室温の管理ができません。そこで、冬場であってもエアコンと併せて扇風機やサーキュレーターを上向きにして稼働し、空気を循環させると効率よく部屋を暖め続けることができます。
また、エアコンは運転開始直後の室温を変化させるときに電力を最も消費するため、ちょっと近所へ外出する程度ならスイッチを切らず、つけっ放しにした方が電気代も安くなります。忘れがちですが、エアコンの内部が汚れていると冷房・暖房効率も落ちて電気代も高くなるため、こまめな清掃も大切です。
家電製品を買い替える
家電製品は毎年のように省エネ性能が上がっています。特にエアコンや冷蔵庫といった大型で消費電力の高い家電製品は、最新の製品と10年以上前の製品の電気代を比較した場合、いっそ新しく買い替えた方が購入代金を含めても将来的にお得になるということは珍しくありません。
10年以上前の家電製品を使っている場合は、一度現在の電気代と買い替えたときの電気代・購入代金とを比較して、数年単位で差額がどうなっていくのか計算してみてください。
光熱費は無理なく下げること
光熱費を我慢して下げるという時代はもう去りました。これからは快適な生活を維持したまま光熱費をいかに下げるか、工夫をしながら節約する時代です。光熱費を無理して減らしたことが原因で体調を崩したり、生活に支障が出てしまっては元も子もありません。光熱費は無理なく節約するものだと意識し、光熱費が高くなりがちな夏や冬を乗り切ってみてください。
執筆者:柘植輝
行政書士