更新日: 2021.05.15 貯金
贅沢していないのにお金が貯まらない人の「NG習慣」とは? FPが解説
知らず知らずのうちに支出を増加させる「NG習慣」を習慣化させていませんか。改善したい5つのNG習慣をFPが解説します。
執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
ぜいたくはしていない人たち
貯蓄ができないというお悩みをうかがうと「ぜいたくはしてないのに、なぜかお金が貯まらない」と頭を抱える人がいます。食費や光熱費は節約を心がけ、旅行や外食は控え、高額な買い物はしていないのにNG習慣があると、気付かないうちにお金が出ていってしまいます。習慣化していないかチェックしてみましょう。
お金が貯まらない人の「NG習慣」5つ
NG習慣 その1.つい付き合ってしまう習慣
1つ目のNG習慣は、つい付き合ってしまう習慣です。コロナ禍で、仕事が終わってからの飲み会や懇親会がぐっと減り、外食の交際費が減っている人は増えています。
しかし「ちょっと付き合って」は、外食だけではありません。さまざまなオンラインイベントは増えており、オンライン上のゲームやコンサート、ショッピングなど、友人につい付き合っていませんか。
オンラインゲームに付き合うためゲームで使う装備の購入や、有料のスポーツ観戦やコンサートに友人と参加することで、支出は増えます。
NG習慣 その2.新しいものを見せる習慣
2つ目は、新しいものを見せ合う習慣です。友人などとの情報交換は大切なことですが、映えるという言葉があるように、映えさせるために新しいものを購入したり、新しい体験をしたりすることで、支出は増えていきます。
友人からの「イイネ」をもらうのは楽しいことですが、イイネをもらう目的でカラフルなお菓子を買ったり、最新グッズを買ったりしていませんか。写真を撮った後も、買ったものを使い続けているでしょうか。振り返ってみましょう。
NG習慣 その3.足りなくなることを心配する習慣
3つ目は、足りなくなることを心配し過剰にストックする習慣です。例えば1人暮らしでトイレットペーパーが無くなることを心配したとしても、家に100個のトイレットペーパーのストックは必要でしょうか。
消耗品はいずれ使うから問題ないと思っていても、大量買いをする人は日用品や食料品、雑貨類など複数のものを大量買いする習慣があり、気付くと使用期限や賞味期限が切れ、処分することもあります。買ったものを最後まで使い切らず、捨てることはお金を捨てることと同じです。日用品や食料品は買い置きにとどめ、買いだめをしないことで余分な支出を抑えましょう。
NG習慣 その4.不満や批判をいいがちな習慣
4つ目は、不満をいったり、批判をしたりする習慣です。買った商品がイメージと異なると文句が出ることもあるでしょう。
しかし、外食中に「別の店が良かった」とか「接客が良くなかった」といったり、購入した品に「この色じゃなかった」とか「使い勝手が悪かった」と購入する都度、友人や家族にいったりしていないでしょうか。
不満や批判をいいがちな人は、次は満足できるかもと思い、次々に別の店に行ったり、あれこれと買い物をしたりしがちです。1つ1つの値段は高額でなくても、何回も購入することは、支出を増やすのです。
NG習慣 その5.お金の話をタブー視する習慣
5つ目です。お金の話をしないというのも実はNG習慣なのです。「うちはお金がないからね」などといってお金の話を避ける人は、自分の家計の収支を知ることを避ける傾向にあります。
家計の収支を知らないことで、必要なら買えばと、気付かないうちに次々にお金を使いがちです。今月はいくらの収入があり、いくらの支出があったかを確認し、家族と話し合うのが理想です。夫婦間で価値観が異なり、お金の話がタブーになっている場合は、ファイナンシャルプランナーなど専門家と話してみましょう。
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント