更新日: 2024.10.07 家計の見直し

こんなときこそ! 週末は家計のムダを見直してみませんか?

こんなときこそ! 週末は家計のムダを見直してみませんか?
新型コロナウイルスの影響で、収入や支出がこれまでと変わってしまったという人も少なくないと思います。このような生活がいつまで続くのか、いつまで我慢すれば良いのか。
 
先行き不透明な今、今後に備えて家計のムダを見直す方法や、どのような点に注意すれば良いのかを考えてみましょう。
 
飯田道子

執筆者:飯田道子(いいだ みちこ)

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。
どの金融機関にも属さない独立系FPです。

https://paradisewave.jimdo.com/


家計の流れを見極めよう

新型コロナウイルスという得体の知れないウイルスのせいで、生活が乱されてしまっているかと思います。今回のことはイレギュラーなのですが、このようなときに、どのように家計のお金が流れているのかを確認することをお勧めします。
 
食費はいくらかかるのか、水道光熱費はいくらかかるのかを算出してみてください。その他にも娯楽などのレジャー費、お小遣いなども算出してみましょう。食費や水道光熱費はいつも以上にかかってしまうと思いますが、それは長く自宅で過ごすために必要なコストであると理解できますよね。
 
一方、レジャー費やお小遣いなどは、いつもよりも支出は少なめになっていると思います。
 
外出できない、使う場所へ出かけられないという理由からだと思うのですが、言い換えればレジャー費・お小遣いが現在の金額になったとしても、それだけのお金があれば過ごせることを意味します。
 
実際にこれらのお金の流れを家計簿につけて、今までのお金の流れと比べてみてください。

 

ムダ遣いを割り出してみよう

コロナ発生前と発生後では、必然とお金の流れの違いが分かったと思います。その中で、増えてしまった食費や光熱費は、どのようにすれば抑えられるのかを考えてみましょう。

●食費の見直し

自粛要請が出ている間は、まとめ買いをしていることが多いのではないでしょうか。使い切れないほどの量を買うのではなく、効率よく買い物をすることが必要です。
 
食材の買い物をする場合、できる限りそのスーパーでの底値で購入するのが節約につながります(すでに実践されている方もいらっしゃるかと思いますが)。
 
以前のようにバーゲンセールなどが行われていないケースもありますが、決まっている特売日を中心に買い物のスケジュールを考えてみましょう。また、買った食材が使い切れているのかも重要なポイントです。使い切れない場合は買いすぎの可能性も。これではムダ遣いをしてしまうことになります。
 
また、出かけられないストレスから、家族総出で買い物に出かけている様子を見かけることがあります。出かける人数が多いほど、感染するリスクは高まります。大人1人のみで買い物にいくことを心がけてください。

●水道光熱費の見直し

今回の自粛で出費が増えたので光熱費をお得なプランに変更したい、という声を耳にすることがあります。でも、これは一時的な現象です。
 
今の出費にあわせた料金プランに申し込むと、生活が正常に戻ってきたときには不経済になってしまうことが考えられます。まずは、今から節約できることを考えなくてはなりません。
 
・水道代金
自由に時間が使える今、家族が好き勝手な時間に入浴しているのはムダ遣いにつながります。入浴時間は今までと同様のペースを心がけてください。また日中、在宅していることでトイレの使用回数が増え、水道代がかかるという話もよく耳にします。
 
もちろん、我慢する必要はありませんが、洗浄水の2度流しをしない、給水タンク内の浮き球を調整してタンクに貯まる水量を減らす、お風呂の残り湯を貯水タンクに入れて使用する、などがあります。できることから、始めてみましょう。

大掃除をする

家族が長時間、自宅で過ごせるのはめったにないこと。それならばその時間を有効に使って大掃除をしてみては?
 
幸いなことに、自治体のゴミ回収は通常どおり行われています。いらなくなったものは思い切って処分してみましょう。また、使わなくなったものや読まなくなった本、着なくなった服などは、リサイクルに回し現金化を! 収入が減った今、貴重な収入になります。
 
不要なものが片づくと収納スペースが生まれますし、部屋に余裕が生まれます。余裕スペースを家具などで間仕切りし、家族のプライベートスペースとして確保しても良いかもしれません。プライベートスペースが生まれると、家族間の余計ないさかいを防ぐのにも役立ちますよ。
 
私たちは、できないことに焦点をあててしまう傾向があります。とはいえ、こんなときだからこそ、できることに焦点をあてることが大切なのではないでしょうか。簡単ではないかもしれませんが、これからの未来をポジティブに捉え、この難局を乗り越えていきましょう。
 
執筆者:飯田道子
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会


 

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