更新日: 2024.10.07 その他家計
おすすめしたい3つの家計簿アプリ!家計に無頓着な人にこそ進めたい!
ここでは、家計簿アプリの便利な機能とおすすめのアプリについて紹介したいと思います。
ファイナンシャルプランナー CFP
家電メーカーに37年間勤務後、MBA・CFPファイナンシャルプランナー・福祉住環境コーディネーター等の資格を取得。大阪府立職業訓練校で非常勤講師(2018/3まで)、2014年ウエダFPオフィスを設立し、事業継続中。NPO法人の事務局長として介護施設でのボランティア活動のコーディネートを担当。日本FP協会兵庫支部幹事として活動中。
家計簿アプリとは?
家計簿アプリとは、スマホで収入や支出を簡単に管理できるアプリのことです。毎月の項目ごとの予算を設定すると、自動的に予算対比を出してくれる機能もありますので、財布の中のお金がいつの間にか無くなって、「あれっ、何に使ったのかな??」と悩んでいる人には絶対おすすめです。
手入力だけでなく、カメラでレシートの読み取りもできるので、家計簿をつけるのが面倒という方にもぴったりです。
家計簿アプリは何が便利なの?
家計簿アプリの便利な機能は大きく3つに分けられます。
・金融機関と連携できる
この機能があると金融機関やカード会社と連携ができて便利です。預貯金の入出金が自動で記録されるので、引き出しや入金した金額をいちいち入力する手間が省け、残高記録やカードの使用状況をいつでもチェックできます。電子マネーのポイント残も確認できます。
これまではセキュリティー面が懸念されていましたが、金融庁の家計簿アプリの事業者登録制や金融機関側からも一連のフィンテック時代の流れへの対応もあり、現在、家計簿アプリでの連携は当たり前になってきています。
家計簿アプリが家計改善や家計診断のツールになるには、この連携が不可欠であり、日常使用してみると、思った以上に便利さを実感できます。
・さまざな入力方法に対応
手入力以外にも、カメラや音声入力に対応しているものがあります。カメラによるレシート読み込みは、2日分、3日分、1週間分以上の入力も可能です。例えば2・3日後に入力しても、日付順に整理されますので便利です。手書きでノートや家計簿に記入するのと比べて、驚くほど簡単といえます。
・集計と分析が瞬時で完了
月別のカテゴリー(支出項目)別の予算を設定しておけば、日々自動的に予算と実績の対比と予算残が週別・月別・年間ごとに表示されます。また、パソコンにアカウントを登録しておけば、A4サイズなどで見ることも可能です。銀行やクレジットカードとの連携を含めた分析をすると、家計全体の分析をA4サイズで見ることができ、手作業では到底できないような家計データが簡単にできます。
おすすめしたい3つの家計簿アプリ
前段で挙げた3つのポイントを踏まえて、筆者が選ぶおすすめのアプリを紹介したいと思います。
・マネーフォワード
連携金融機関数が2600以上と家計簿アプリの中では最多となっています。ダウンロード数でも上位1-2位になっている人気のアプリです。証券口座やFX口座などのとも連携できるため資産運用をしている方にも。家族と連携できるので、まとめて家計管理ができるのも便利です。
・Zaim
全体的にシンプルなデザインで使い勝手がよく、初めて家計簿アプリを使う方にもおすすめです。またレシート読み取り機能も優れており、ストレスなく使用できます。こちらも家族間での連携が可能ですので、家計管理がしやすいです。
・LINE家計簿
こちらもシンプルなデザインで操作性がよく、初心者も簡単に使えます。入力もシンプルなので、日常使いにぴったりです。なんといってもLINEのサービスですので、新たにアプリをダウンロードする必要がありません。いつものLINEアプリから収支を管理できます。毎週、毎月ペースで定期レポートを受け取ることができるので、使い過ぎを防げます。
セキュリティーについて
銀行やカード・電子マネーと連携する際に、口座アカウントやログインID・パスワードを家計簿アプリ事業者に開示します。この点を懸念する声がありましたが、これらは金融庁・金融機関・家計簿アプリ事業者の間での慎重な検証のもとに実現したものであるため、安心できるシステムといえるでしょう。
また、金融機関からの出金については、金融機関の本来サイトにログインしない限り実行できないようになっています。
さらに、金融機関からの出金は、ワンタイムパスワード方式、スマホ2段階認証などを用いて各行でリスク管理されています。
家計簿アプリの効果
家計簿アプリは本格的な家計管理の家計簿ソフトとしても、また夫婦それぞれのお小遣い帳としても使えます。
アプリのダウンロードは無料版と有料版がありますが、当初無料版でも十分使用できますから、無料版で試してみてから、さらに便利な有料版に切り替える形でもいいのではないでしょうか。
また、マネーフォワードが金融庁のワーキンググループに提出した「PFMによる資産管理の高度化」(※)によれば、PFM(Personal Financial Management)を用いたことによって、「クレジットカードの使用頻度が増えた」、「資産形成について考えるようになった」、「節約を心掛けるようになった」、「固定費を見直した」等の効果があったとされています。
家計簿アプリはPFMの主要ツールであり、上のような効果はもちろん、「節約をこころがける」ことに、つながることが多いと思われます。
まとめ
金融リテラシーや家計管理の大切さが語られることが、多くなっています。
家計簿アプリが、節約を心掛けるキッカケとなり、家計を一段広い視野で見ることによって、より豊かな生活ができる人が多くなることにつながればよいのではないでしょうか。
出典
(※)株式会社マネーフォワード 「PFMによる資産管理の高度化」