更新日: 2019.08.14 その他家計

最近、話題の定額課金サービス。上手に使って家計をラクにしよう!

執筆者 : 宮﨑真紀子

最近、話題の定額課金サービス。上手に使って家計をラクにしよう!
サブスクリプション(定額課金)を導入する企業が増えています。それって何? コストパフォーマンスはどうなの? さまざまな意見はありますが、上手に使うことで家計管理もしやすくなります。しかし、節約に役立つか否か、見極めが肝心です。
 
宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

月額料金と利用回数を比較してみる

まず、ここ最近注目を集めている「日比谷花壇」のサブスクリプションサービス「ハナノヒ」。6月1日から始まったそうです。プランは4種類。例えば『イイハナプラン』は、1187円(税別)で、毎日1本「本日の花(お花は選べません)」を店頭で受け取ることができます。
 
『サクハナプラン』は月額3987円(税別)で、月6回まで1回当り1300円分までのお花を選ぶことができます。単純に計算すると3987÷6≒665円となります。
 
665円で1300円分のお買い物ができる計算になり、お得感があります。こちらのプランは、自分の目で確かめて、お気に入りの花を選ぶことができるので、こだわりのある方にも安心です。
 
お花好きにはうれしいサービスですが、「1ヶ月に何回、お店に立ち寄れるかな」ということが思案のしどころです。もちろん、計算上は1300×4=5200 なので、欲張って6回行かなくても4回で十分お得なのですが。
 
サブスクリプションサービスは、コーヒーショップなどの飲食店でも採用が増えています。「週3回通ってランチ代を抑えることができた」という声を聞いたことがあります。やはり定額料金に見合った回数を利用するか否かが、1番目のチェックポイントとだといえます。
 

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予算管理しやすいメリットも

これまでに知られている月額定額制のサービスの例として、英会話やスポーツジムなどがあります。
 
「都度払いで利用する」場合と「月額定額料金で通い放題」を比較すると、熱心な生徒さんは「月額定額料金」がお得なことは明らかです。例えば“週2回通うとお得になる”ということが分かれば、頑張って通うモチベーションになります。
 
また、定額料金にすることで家計管理をするうえでも予算化がしやすくなります。複数の稽古事をしている場合は、管理が煩雑になります。
 
例えば「教養・娯楽費用は2万円」と想定していても、途中で“今月いくら使ったか?”が把握できなくなるケースは多いものです。月額管理することで、そのような負担は軽減することができます。
 

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デメリットは?

「家計のスリム化をしたい」という相談を受けることがあります。こういった相談ではまずは、支出項目をチェックして無駄遣いを改善します。その際、使っていないカードの年会費や、通っていないジムの月額使用料を見つけることが時々あります。
 
月額の費用は、銀行口座からの引き落しやカード払いで、自動引き落としに設定されている場合が多いので、注意が必要です。「このサービスは使わないな」と思っても、解約の手続きは先延ばしにしがちです。
 
サブスクリプションサービスは、音楽や動画の配信サービスで利用している人も多いです。ネット検索していると、ついついアレもコレも気になりますので、定額で「聞き放題」・「見放題」のサービスは、値段を気にせずに利用できてありがたい存在です。
 
ただ、定額料金なので配信サービスを“利用し過ぎる”という問題があります。食べ放題で“食べ過ぎる”、飲み放題で“飲み過ぎる”と同じです。他にすることがあるのに時間を使ってしまう、などの弊害があるので、利用はほどほどに止めることは留意しなくてはいけません。
 
サブスクリプションサービスは、自分に合った使い方で上手にコントロールすることができれば、とても便利です。このサービスが多角的に広がって行くことが、期待されます。
 
<参照>
日比谷花壇HP
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士