公開日: 2019.06.17 家計

働く女性たちは今から老後の資金に不安を抱いている?理想と現実のギャップについて

2016年に施行された「女性活躍推進法(正式名称:女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)」。これは、女性の職業生活における活躍を国が推進し、豊かで活力のある社会の実現を図るために策定されたもの。
 
具体的には、女性に対する採用や昇進などの機会の積極的な提供、仕事と家庭の両立の実現、それに関する本人の意思の尊重などが挙げられます。
 
さて、実際に今働いている女性たちは、働き方についてどう考えているのでしょうか。今回は、「女性の働き方における、理想と現実のギャップ」にフォーカスしてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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働く女性の理想の働き方とは?

株式会社パソナグループの運営するパソナ総合研究所が発表した、「女性活躍推進に関する意識調査」(※)の結果を見ていきます。これは、現在就業中の20~69歳の女性を対象に行われたものです。
 
【理想の働き方について】
1位:結婚や子育てと両立して働く   24.7%
2位:一般職として働く        21.7%
3位:個人事業主として働く      10.7%
4位:専業主婦として生きる       9.3%
5位:会社でスペシャリストとして働く  8.4%
 
理想の働き方について聞いたところ、TOP5は上記のとおり。やはり1位は、家庭と仕事の両立という結果になりました。2位の「一般職として働く」ことに関しても、管理職などではなく、家庭と両立しやすい職種で会社員として働きたいという思いからなのでしょうか。
 
また、3位の「個人事業主として働く」も、ある程度自分で仕事の時間をコントロールできる環境で家庭と仕事を両立したい……という側面からのランクインなのかもしれません。
 
この結果から、多くの働く女性が家庭と仕事を両立したいと思っているということがわかります。
 

理想と現実のギャップがもっとも多い世代は?

では、そんな理想と現実のギャップをもっとも感じているのはどの世代なのでしょうか。
 
【働き方の理想と現実のギャップの有無】
<20~29歳>
1位:どちらとも言えない   33.4%
2位:少しギャップがある   30.5%
3位:かなりギャップがある  17.0%
4位:あまりギャップがない  13.0%
5位:まったくギャップがない  5.7%
 
<30~49歳>
1位:どちらとも言えない   33.0%
2位:少しギャップがある   27.7%
3位:かなりギャップがある  26.5%
4位:あまりギャップがない  11.5%
5位:まったくギャップがない  1.3%
 
<50~69歳>
1位:どちらとも言えない   33.8%
2位:少しギャップがある   22.6%
3位:あまりギャップがない  21.8%
4位:かなりギャップがある  16.7%
5位:まったくギャップがない  5.1%
 
「少しギャップがある」「かなりギャップがある」の回答を合計すると、30~49歳の54.2%がトップに。全年代のなかでもっとも理想と現実のギャップを痛感している世代ということになりました。
 
30~49歳といえば、子育て真っ盛りの時期。家庭と仕事の両立が現実には難しいということを実感しやすいのかもしれませんね。
 
いっぽうで、まだ独身が多い20代や、子どもが大きくなり手がかからなくなった50~69歳は、30~49歳に比べてギャップを感じる人が少なくなっているのでしょうか。
 

理想と現実のギャップを感じる原因について

働き方の理想と現実のギャップを感じる理由を深掘りしてみましょう。
 
【理想と現実のギャップの原因】
<20~29歳>
1位:収入・待遇が希望と異なる       54.4%
2位:仕事内容が希望と異なる        29.6%
3位:就業形態が希望と異なる        23.9%
4位:プライベートの時間が十分確保しづらい 21.2%
5位:職場での人間関係に問題がある     19.9%
 
<30~49歳>
1位:収入・待遇が希望と異なる       48.7%
2位:仕事内容が希望と異なる        31.0%
3位:プライベートの時間が十分確保しづらい 27.5%
4位:就業形態が希望と異なる        26.0%
5位:夢の実現と仕事が直結しない      20.3%
 
<50~69歳>
1位:収入・待遇が希望と異なる       46.7%
2位:仕事内容が希望と異なる        28.2%
3位:就業形態が希望と異なる        23.4%
4位:プライベートの時間が十分確保しづらい 21.1%
5位:夢の実現と仕事が直結しない      20.2%
 
どの世代も、1位は「収入・待遇が希望と異なる」でした。仕事といえば、対価となるのが収入です。ここに理想と現実のギャップがあると、かなりの不満が生まれるということなのでしょうか。
 
家庭と仕事を両立させたいけれど、仕事に比重が傾くと「プライベートの時間が十分確保しづらい」ということになり、家庭に比重が傾くと「収入・待遇が希望と異なる」ということになってしまう……。そんな苦悩がにじみ出るような結果になりました。
 

働く女性は若いうちから老後資金に不安を抱いている!

では最後に、働く女性が直面している問題・不安について見てみましょう。
 
【働くうえで直面している問題】
<20~29歳>
1位:金銭的不安(老後も生きていける蓄えがあるか不安)    68.1%
2位:プライベートとの両立が難しい              27.7%
3位:金銭的不安(十分な子どもの養育費や教育費があるか不安) 26.5%
4位:キャリアアップ・自己実現ができるか不安         26.3%
5位:人間関係の構築が不安                  26.1%
 
<30~49歳>
1位:金銭的不安(老後も生きていける蓄えがあるか不安)    53.9%
2位:金銭的不安(十分な子どもの養育費や教育費があるか不安) 28.8%
3位:やりたいことを今後見つけられるか不安          27.5%
4位:プライベートとの両立が難しい              27.3%
5位:人間関係の構築が不安                  22.3%
 
<50~69歳>
1位:体力面や健康面での不安                 63.3%
2位:金銭的不安(老後も生きていける蓄えがあるか不安)    57.5%
3位:家族への介護やサポートとの両立             23.4%
4位:やりたいことを今後見つけられるか不安          16.1%
5位:今後能力的に受け入れられる仕事があるか         16.0%
 
上記の結果を見ると、働く女性は若いうちから老後資金の心配をしていることがわかります。さらに50~69歳になると、老後資金の心配はもちろんそれ以上に自らの体力や健康が気になるという切実な現状も。
 
最近では、老後資金として自力で2000万円用意する必要があるという見解が発表されたり、将来的にはそれ以上お金がかかるという意見も出てきたりと、なにかとお金に関して心配になるような話題もありますね。
 
女性が家庭と仕事を両立しつつ、老後資金も十分に確保できるような未来が描けるよう、今後の女性活躍推進法に関する動きにも注目です。
 
※株式会社パソナグループ「女性活躍推進に関する意識調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 



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