更新日: 2019.06.28 貯金

「年末年始にお金使いすぎた・・」年末年始の出費を挽回してお金を貯めるには

執筆者 : 柴田千青

「年末年始にお金使いすぎた・・」年末年始の出費を挽回してお金を貯めるには
年末年始はクリスマスや正月行事、忘年会や新年会、旅行や帰省に、親戚が集まれば子どもたちへのお年玉…と、何かとお金のかかる時期ですよね。
 
思っていた以上に使ってしまい、年明け早々から「淋しくなった懐具合を挽回しなければ」と考えている人も多いことでしょう。お金を貯めていくにはコツがあります。そのコツを身につけ、効率よくお金を貯めていく方法を考えてみましょう。
 
柴田千青

執筆者:柴田千青(しばた ちはる)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

2級DCプランナー/精神保健福祉士/キッズ・マネー・ステーション認定講師/終活アドバイザー

小美玉市教育委員
出産を機にメーカーの技術職から転身。自身の資産管理や相続対策からお金の知識の重要性を知り、保険などの商品を売らないFPとして独立。次世代に伝えるための金銭教育活動とともに、セミナー講師・WEB記事を中心とした執筆・個別相談などを行う。

年末年始に使いすぎたと感じる原因は?

年末年始は、確かに出費の多くなりがちな時期です。でも、それは今年だけでなく、毎年のことではありませんか?
 
今までと同じなのに、「今年は使いすぎた」と思うのは、どれくらい使うかを考えずに漫然と支払ってしまったからです。
 
12月にはボーナスや年末調整の還付があり、他の月より収入が大きく増えるという人も多いでしょう。そのため、「年末年始に出費がかさんでも大丈夫」と思いがちです。財布の紐がゆるんで、何にいくら使うか・何にいくら使ったか、あまり意識せずに支払い、その結果、残ったお金をみて愕然としてしまうのです。
 

貯める分は先取りする。

お金は限りあるものです。出費の多さを挽回するために貯める分を増やすなら、当然、使える分は減ります。
 
よく言われることではありますが、「使った後で、残ったお金を貯蓄に回そう」と思っても、目の前にお金があると、つい使ってしまい、なかなか残りません。
 
これだけ貯めると決めたら、その分は先取りしておきましょう。これまで使えていたお金よりも使える分は少なくなりますが、お金の使い方を見直し、変えていくことでお金を貯められる体質になります。
 
例えば、出かけるときに財布の中身が少なければ、それに見合うところで食事や買い物をするでしょう?そうやって、手元にあるお金だけでやりくりできるように工夫するのです。
 

普段と違う支出予定のお金は別にしてとっておこう!

どのくらい貯めるか決めて、日常の支出を見直したとしても、それだけでは不十分です。
 
年末年始の出費は、日常の支出とは異なった臨時的な支出が多いですよね。例年、帰省や旅行にいくら使っていましたか?忘年会や新年会は何回くらいあったでしょう?それらは普段の生活の中では出ていかない臨時的な支出といっても、毎年その時期にはかかるお金です。
 
日常的な支出の他に、何にどれくらいのお金が出ていきそうか、しっかり見通し、その分のお金をとっておくことも大切です。
 
さらに、「年末年始で使いすぎたから貯めなければ」と思っているかもしれませんが、「何かとお金のかかる時期」というのは年末年始だけではありません。
 
お子さまがいれば進級進学の時期、今年は長い連休となりそうなゴールデンウイーク、お盆時期の休みや帰省。家庭の行事だけでなく、固定資産税や自動車税などの支払いも想定しなければならない人もいるでしょう。
 
そういった臨時的な支出がどれくらいあるか意識しておかないと、臨時支出があるたびに「使いすぎた。お金がかかったからまた貯めなければ…」となり、その支出が家計を圧迫していくことになります。すると、前の支出を挽回していないのに、次の大きな出費が来るということを繰り返し、お金は貯まっていきません。
 
まずは年間を通じて、臨時的な支出がどれくらいあるのか把握しておきましょう。そしてその分のお金は、ボーナスなどの特別な収入からにしろ、普段の収入からコツコツ準備するにしろ、日常生活に使うお金とは別にとっておくことを心掛けてください。
 

予算立てを習慣づけて、効率よくお金を貯めよう!

いずれにしても、お金を貯めるために必要なのは、この先のお金の出入りがどうなるか予測し、使い方をあらかじめ計画することです。すなわち、予算を立てることを習慣づければ、お金を貯められるようになります。
 
格安スマホにする、ポイントを上手に利用する、効率の良い家電に変える…支出を減らす方法は多種多様にあるけれど、全体の使い方をしっかり考え、計画できなければ、浮いたお金をまた他のことに使ってしまうでしょう。
 
自分の今までのお金の使い方を振り返り、これからの使い方を決めましょう。そうすることで、臨時の支出にも動じずに、お金を貯められるようになるのではないでしょうか。
 
執筆者:柴田千青(しばた ちはる)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
 

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