更新日: 2024.10.07 貯金

お金が貯まらない人は、たった4つの視点を持つだけで、お金は貯まりやすくなる!

お金が貯まらない人は、たった4つの視点を持つだけで、お金は貯まりやすくなる!
「老後のお金が心配です。どのようにすればいいでしょうか」
 
ファイナンシャル・プランナー(以下FP)へのご相談のひとつにこれがあります。ご相談される方はこちらが伺うまでもなく、その理由を語ってくれます。
 
「子どもがもうひとり生まれて必要なお金が増えたので、老後のためのお金を貯めにくい状況です」
 
しかし、実際にお会いして話を伺うと、実はお金が貯まらない原因は「子どもが増えた」だけではないことがわかります。
 
重定賢治

Text:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

お金が貯まらない原因は「収入」「支出」「資産」「負債」のいずれかに分類できる

前述のご相談者さんと面談したところ、ご本人が思っている以上にたくさんの原因が見つかりました。
 
「夫の給料が減額された」「保険料が高い」「金利の低い銀行にしかお金を預けていない」「住宅ローンの返済がきつい」…などなど。
 
ファイナンシャル・プラニングでは、ご相談者のお悩みを「収入」「支出」「資産」「負債」の4つに分類します。
 
先ほどの原因を、カテゴリーに当てはめていくと、このようになります。
 

夫の給料が減額された⇒「収入」
保険料が高い⇒「支出」
金利の低い銀行にしかお金を預けていない⇒「資産」
住宅ローンの返済がきつい⇒「負債」

お金を貯めるには「収入」「支出」「資産」「負債」を調整すればよい

さて、このご相談者さんの場合、老後のお金を貯めたいというのがご希望です。
 
少し、原理原則のお話をしますが、お金を貯めたいなら「収入」・「支出」・「資産」・「負債」の4つを調整すればいいのです。
 
(1)「収入」が増えれば、お金が増える。
(2)「支出」が減れば、お金が増える。
(3)「資産」が増えれば、お金が増える。
(4)「負債」が減れば、お金が増える。
 
「子どもが生まれ、子育て費用がかさみ、老後に向けてお金を貯めにくい」というお悩みでしたが、この原則に当てはめると、お金の増やし方を考えやすいのではないでしょうか。あとは、個別に問題を解決していくことになります。
 

「収入-支出」は純利益、「資産-負債」は純資産になる

(1)「収入」を増やすためには、どうすべきか。
(2)「支出」を減らすためには、どうすべきか。
(3)「資産」を増やすためには、どうすべきか。
(4)「負債」を減らすためには、どうすべきか。
 
について具体的に考えていきましょう。
 
収入面では、「夫の給料が減額された」なら、「妻も働く」「副業・兼業をする」などが考えられるでしょう。
支出面では、「保険料が高い」なら、「家族に合った保障の見直しを行う」ということになります。
 
収入-支出=「純利益」なので、このふたつを実行するだけでも、毎月余分なお金が捻出されます。
 
資産面では、「金利の低い銀行にしかお金を預けていない」なら、「ネット銀行を活用する」「確定拠出年金制度やNISA(少額投資非課税制度)で資産形成する」などが考えられるでしょう。
負債面では、「住宅ローンの返済がきつい」なら、「住宅ローンの借り換えを行う」ことも選択肢のひとつとして挙がってきます。
 
資産-負債=「純資産」なので、こちらも上記のことを行うだけで、家計の体力は改善されていきます。
 

家計力は「整理力」。お金が貯まらない原因を明確にし、分類、解決しよう

「お金を貯めたいのに、なかなか貯まらない」というお悩みがある場合、まずその原因をはっきりさせましょう。
 
次に、収入・支出・資産・負債という4つのカテゴリーに問題点を振り分け、個別に解決・実行していくことが必要です。
 
家計力は「整理力」とも言われます。まさにこのように、問題の原因を明確にし、整理していくことが大事なのです。
 
Text:重定 賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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