更新日: 2023.06.23 クレカ

クレジットカードを不正利用された時にすぐやるべきこと

クレジットカードを不正利用された時にすぐやるべきこと
2019年10月の消費税10%への増税とともに始まった、キャッシュレス決済の還元。対象となる店舗でキャッシュレス決済をすると5%か2%が戻ってきますので、これまで現金で払っていた方も積極的にキャッシュレス決済をしているのではないでしょうか。ただ、気になるのは情報漏えいや不正利用。
 
そこで今回は、クレジットカードを不正利用された場合の対処法について、筆者の実体験を交えてご紹介します。
 
福島佳奈美

執筆者:福島佳奈美(ふくしま かなみ)

【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー

大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務。子育て中の2006年にCFP資格を取得、FPとして独立。「ライフプランニング」をツールに教育費や保険、住宅ローンなど家計に関する悩みを解決することが得意です。

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クレジットカードが不正利用されていた! すぐやるべきこと

クレジットカードの利用明細書を確認していて、身に覚えのない請求があったら、不正利用の可能性があります。このような場合、まずはクレジットカード会社に連絡をしましょう。連絡先はクレジットカードの裏側に記載されています。
 
不正利用されたクレジットカードは使用停止手続きを行い、新しいカードを発行してもらいましょう。カードが届くまでに数週間かかりますので、その間に不正利用されたカードで引き落としをしていた公共料金などがあれば、カードの利用停止や変更手続きを行う必要があります。
 

クレジットカードの補償を受けるためには?

カードの不正利用に関してはクレジットカード会社が調査を行い、第三者の不正利用と判断されたら請求の取り消しが行われますので安心です。
 
ただし、補償を受けるためには規約違反や過失がないことが条件です。例えば、カードの裏面には自分できちんと署名をしていること、暗証番号は生年月日など推測しやすいものではないこと、他人にカードを貸していないこと等、利用上のルールを守っていることが最低限必要でしょう。
 
きちんとルールを守ってクレジットカードを使用していたのに、不正利用されてしまった場合にはクレジットカード会社が補償してくれますが、利用明細の通知から60日以内という期限があります。
 
期限を過ぎてから「気づかなかった」という理由で申告してもカード会社は受け付けてくれませんので、普段から明細はきちんとチェックするようにしましょう。
 
また、家族や同居人が無断で使用していた場合も補償の対象外です。たとえ家族であっても本人以外が利用することはできないよう、クレジットカードの管理はきちんと行い、暗証番号も教えないようにしましょう。
 

筆者の不正利用の体験談

筆者も一度、メインに利用していたクレジットカードを不正利用されたことがあります。ネットで利用明細を確認していたところ、大手通販サイトの名で利用した覚えがない請求があったのです。
 
サイトにログインすると、赤ちゃん用の服が海外から発送される手続き中との表記がありました。すぐにサイトに連絡して利用した覚えがないことを伝え、同時にカード会社に使用停止手続きを依頼しました。
 
結局、不正利用の請求は取り消された上、カード再発行の料金もかかりませんでした。また、赤ちゃんの服が自宅に届くこともありませんでした。
 
大変だったのが、公共料金などのカード変更手続きでしたので、その後は万一の場合に備えてネットショッピングではメインで利用するカードを使わず、別のカードを使っています。どこでカード情報が漏れたのかは、いまだにわかりません。
 

不正利用されないための対策

普段の買い物やネットショッピングでクレジットカードを利用する機会も増えているのに、利用明細を確認していないという方、意外と多いのではないでしょうか。
 
クレジットカードの不正利用は、請求額が異常に多いという場合には気づきやすいのですが、数千円程度の場合は気づかないままカード会社の補償期間である60日間を過ぎてしまうことになりかねません。一度の利用額は少なくても、何度も不正利用されてしまうと被害が広がってしまいます。
 
最近ではネット明細を利用している方も多いと思われますが、確認するのを忘れがちという方は紙の明細書を郵送してもらう方が確実かもしれません。また、スマホのアプリで利用額や請求額を確認できるカードもありますので、利用してもよいでしょう。
 
また、パソコンには最新のセキュリティーソフトを入れてカード番号や暗証番号の情報が流出しないようにすること、ネットショッピングではあやしいサイトは利用しないなどの注意も必要です。
 
執筆者:福島佳奈美
DCアドバイザー


 

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