NISAで「オルカン」を積立購入! ほかの“投資信託”も調べたら、手数料が「1%」を超えもありビックリ! どうしてこれほど“差”があるの?「インデックスファンド・アクティブファンド」の手数料を比較

配信日: 2025.06.20

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NISAで「オルカン」を積立購入! ほかの“投資信託”も調べたら、手数料が「1%」を超えもありビックリ! どうしてこれほど“差”があるの?「インデックスファンド・アクティブファンド」の手数料を比較
NISAで購入できる投資信託は、「信託報酬」という運用会社などへの手数料を支払わなくてはなりません。
 
信託報酬の額は投資信託によって異なりますが、なぜ差があるのか不思議に思う人もいるでしょう。本記事では、投資信託の手数料に差がある理由について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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投資信託には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」がある

投資信託には大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。このうち、手数料(信託報酬)が高い傾向にあるのはアクティブファンドのほうです。
 
インデックスファンドとは、株価指数などの指標と連動した投資信託のことです。指標は「ベンチマーク」と呼ばれ、代表的なものとして日経平均株価やアメリカの株価指数であるS&P500などがあります。
 
一方、アクティブファンドは、ベンチマークを上回る成績を目指す投資信託のことです。独自の運用をしているため企業調査などにコストがかかり、信託報酬が高い傾向にあります。
 
「オルカン」の通称で知られる投資信託「eMAXIS Slim全世界株式」は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」という全世界の株式を対象とする株価指数に連動するインデックスファンドです。そのため、信託報酬が「0.05775%」という低い水準になっています。
 

インデックスファンドとアクティブファンドの手数料比較

インデックスファンドとアクティブファンドでは、どれくらい手数料に差があるでしょうか? NISAのつみたて投資枠で購入できる主な投資信託の信託報酬を比較すると、図表1の通りです。
 
図表1

投資信託名称 運用方針 信託報酬
eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)
インデックス 0.05775%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) インデックス 0.08140%
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) インデックス 0.14300%
iTrust日本株式
(日本選抜~シェアNO.1企業厳選~)
アクティブ 0.91300%
農林中金<パートナーズ>
長期厳選投資おおぶね
アクティブ 0.99000%
キャピタル世界株式ファンド
(DC年金つみたて専用)
アクティブ 1.07800%

特定非営利活動法人確定拠出年金教育協会 新NISAナビ【2025年最新】新NISA銘柄比較表(つみたて投資枠)より筆者作成
 
インデックスファンドの信託報酬は0.1%前後のものが多いのに対し、アクティブファンドは1%前後のものが多くなっているのが分かります。
 
ただし、これはあくまでも一般的な傾向です。インデックスファンドでも信託報酬が0.5%を超えるものもあれば、アクティブファンドでもコストを抑えているものもあります。そのため、詳細を知るには各ファンドの目論見書などを確認する必要があります。
 

アクティブファンドのメリット・デメリット

アクティブファンドのメリットは、インデックスファンドよりも高いリターンが狙えることです。ベンチマークにとらわれず市場の変化に柔軟に対応できるため、ファンドマネジャーの力量次第で優れたパフォーマンスを上げられるでしょう。
 
一方、デメリットはコストが高額なことです。また、必ずしもインデックスファンドよりも高いリターンを得られるわけではないため、成績が悪いのに高い手数料だけ取られてしまう可能性もあります。
 
ファンドマネジャーの考え方や実力によってパフォーマンスが変わるアクティブファンドは、面白みがある一方、リスクも大きいものです。購入する際は、目論見書などで投資方針をしっかり確認したほうがよいでしょう。
 

自分の投資方針にあった投資信託を選ぼう

ベンチマークを上回る成績を目指すアクティブファンドは、インデックスファンドに比べて手数料が高い傾向にあります。高いリターンが期待できる分リスクも高く、最低限目論見書を読むことができるくらいの投資知識がなければ、手を出しにくいかもしれません。
 
一方、アクティブファンドの中には安定性を重視するものや、特定の地域に焦点を当てたものなど多様な商品があり、面白みがあるのも確かです。インデックスファンドだけの投資に疑問を感じている人は、投資について学びつつアクティブファンドの購入も検討してはいかがでしょうか。
 

出典

日本証券業協会 投資入門
特定非営利活動法人確定拠出年金教育協会 新NISAナビ【2025年最新】新NISA銘柄比較表(つみたて投資枠)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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