元プロ卓球選手がFXで「1000万円の利益」が出た画像を投稿! ドルやユーロを“買わずに売って”利益を上げてるみたいだけど、なぜ通貨を売って利益が出るの? 株式取引の「空売り」との違いも解説

配信日: 2025.06.12

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2025年5月、元プロ卓球選手の水谷隼氏が、X(旧Twitter)で「総合計評価損益 +10,439,000」と確認できる画像を投稿しました。
 
外国為替証拠金取引いわゆる「FX」は、2つの国の通貨を売買することで利益を得る金融商品です。証拠金の25倍までの取引ができる仕組みになっており、少額の資金から大きな利益を狙えることもある商品として知られています。
 
FXでは、通貨をあらかじめ売っておき、後に買い戻すことで利益を出すこともできます。本記事では、FXで通貨を売って利益を出す仕組みについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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FXでは「売りから入る」ことができる

FX取引では、通貨を高く売ってから安く買い戻すと、利益が出ます。このように売りから取引を始めることを、FXでは「売りポジションを持つ」「ショートポジションを持つ」などと呼びます。
 
例えば、ドル円の相場が「1ドル=150円」のときに、1万ドル分の売りポジションを持ったとします。合計取引金額は「150万円」です。
 
その後、相場が下がって「1ドル=145円」となり、買い戻したとしましょう。このときの合計取引金額は「145万円」です。売ったときの金額と買い戻したときの金額の差額は、「150万円-145万円=5万円」となります。この5万円が利益となります。
 
反対に、ドル円相場が上がって「1ドル=155円」になった場合、「150万円-155万円=-5万円」となり、5万円の損失が発生します。
 
このように、売りから取引を始められるのがFXの特徴です。この仕組みを利用すれば、円安で相場が上がっているときだけでなく、円高で相場が下がっているときにも利益をあげられます。
 

株式取引の「空売り」との違い

株式投資にも、売りから取引を始める「空売り」という仕組みがあります。しかし、FXとは仕組みが少し異なります。株式投資の空売りでは、売るための株式を証券会社などから借りなくてはなりません。そのため、「貸株料」などの手数料がかかります。
 
一方、FXでは、「差金決済」という売買時の差額だけをやりとりする決済方法をとっています。差金決済では、実際の通貨を購入したり売却したりすることはなく、数字だけをやりとりします。したがって、通貨を借りる必要がなく株式の空売りのような手数料はかかりません。
 
ただし、FXでは買値と売値の間に差額(スプレッド)が設けられています。スプレッドは厳密には手数料とは異なりますが、実質的な手数料として取引するごとに徴収されます。
 

売りから入るときは「スワップポイント」に注意

FXで売りポジションを持つ場合、「スワップポイント」をコストとして支払わなくてはならない場合があります。スワップポイントとは、異なる通貨間の金利差から生まれる損益のことです。
 
高い金利の通貨を買い、低い金利の通貨を売るとスワップポイントがもらえます。反対に、低い金利の通貨を買い、高い金利の通貨を売るとスワップポイントを支払わなくてはなりません。
 
ドル/円やユーロ/円など、円とほかの通貨との間の取引の場合、売りから入ったときには円を買って他国の通貨を売っています。円は世界の通貨の中でも金利が低いため、スワップポイントを支払わなくてはならない場合が多いです。
 
円とほかの通貨との取引では、スワップポイントにも注意したほうがよいでしょう。
 

FXでは相場の下落時にも利益をあげることが可能

FXでは、売りから取引を始めることができます。売りから入れば相場が下落しているときにも利益をあげられます。
 
FX取引は証拠金の最大25倍の取引ができ、少ない資金でも1000万円の利益をあげることは可能ではあります。しかし、損失金額もその分大きくなるため、FX取引を始める際は十分リスクについて学んだうえで始めましょう。
 

出典

金融庁 いわゆる外国為替証拠金取引について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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