更新日: 2019.01.10 NISA
非課税をうまく使って資産運用。NISAを詳しく知って使ってみよう!
そこでNISA の対象である上場株式、投資信託、ETF、について考えてみたいと思います。
Text:大堀貴子(おおほり たかこ)
CFP(R)認定者 第Ⅰ種証券外務員
2008年南山大学法学部法律学科卒業後、大手証券会社で、営業として勤務。主人のタイ赴任がきまり、退社。3年間の在タイ中、2人をタイで出産、子育てする。本帰国後、日本で3人目を出産。現在、3人の子育てと長女の国立小学校受験に奮闘中。子供への早期教育の多額の出費、住宅ローン、子供の学資資金、また老後資金準備のため、いろいろな制度を使って、資産運用をしています。実際の経験を踏まえた、お金に関する、役立つ情報を発信していきたいと思います。
NISAとは?
NISAとは、毎年120万円までの購入金額に対しての譲渡益と配当金の税金が、非課税になる制度です。
通常は利益に、20%税金がかかります。例えば、100万円株式を買って、値上がりして150万円になった場合、50万円が利益となり、通常税金として10万円差し引かれ、140万円の受け取りとなります。
それがNISAであれば、丸々150万円受け取れます。この場合、10万円も得をするのです。
NISAは証券会社でNISA(非課税)口座を開設すれば利用できます。注意するのは、非課税期間が5年であること、売却して損した場合、他の課税口座の株式の利益と相殺できないことです。
非課税期間は5年ですが、新たなNISA口座にロールオーバーし、翌年の非課税枠に移すか(翌年の非課税枠はその分、減額してしまいますが)、課税口座に移すか、売却するかを選択することになります。
(出典)金融庁 NISA とは?
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
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NISAの投資先は投資信託?株式?
「日経平均も上がっているしNISAが始まったというし、何か投資してみたいけど株式なんてわからないわ、投資信託をすすめられたから、とりあえずそれにしようかしら」と思っている人が多いのではないでしょうか。
日本株式に投資するのは、企業の決算内容、来期の予想利益、事業内容をよくわかっているのであればいいのですが、わからないまま投資するのは危険です。
日本経済全体が好調だとしても、決算内容や不祥事等で簡単に10%以上下がったり、投資資金が半分以下になることもあります。
逆に、よくわかっている人が投資をすれば、2倍なんてことも夢じゃありません。よくわからず、投資するのは損ですよね。
次に投資信託ですが、海外の債券に投資して分配金を出すものや、テーマを絞って日本株・外国株に投資するものなどがあります。
その際は、手数料に要注意。購入時に3%ほどかかる購入時手数料、保有時にかかる信託報酬があります。
例えば、購入手数料3%、信託報酬1%だとすると、(実際は手数料に消費税がかかりますが、わかりやすくするため省略)100万円で投資をスタートする場合、手数料として3万円が上乗せされ、103万円で購入することになります。
それに加えて、毎年1万円を支払います。
購入時手数料無料をうたっている商品も中にはありますが、それでも信託報酬で毎年1万円引かれれば、5年で5万円支払うことになります。
そのため、最低でも5年で8万円は値上がりしないと損します。また、分配金を出す商品は、運用原資を減らす要因となり、非効率な運用になっていることがあります。
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ETFをご存知ですか?
ETFは上場投資信託といい、投資信託が日本株式と同じように上場しています。
手数料は日本株式と同じで、取引も同じように行われます。手数料の安さと換金性の高さが魅力です。
初心者でもわかりやすい日経平均に連動するETF、「日経平均が高い、これから下がる」と予想するならば、日経平均と逆の動きをする「日経平均ベアETF」。
もっとリスクをとりたい場合は日経平均の値上がりの2倍連動する「日経平均ブル2倍」があります。逆に、値下がりは「ベア2倍」です。損失も2倍になるのでご注意ください。
また、商品に連動するものもあります。例えば原油の価格や金・銀・銅の価格に連動するものです。商品価格というのは、世界情勢で乱高下することもあるので注意が必要です。
もちろんETFは、必ず連動している指数に全くイコールにはならないですし、元本保証ではありません。
みなさんが、自分に合ったものを見つけられると幸いです。非課税をうまく使って、資産運用ができるといいですよね。
Text:大堀 貴子(おおほり たかこ)
CFP(R)認定者
第Ⅰ種証券外務員