更新日: 2019.10.16 その他資産運用

投資初心者に人気のラップ口座って? 特徴と注意点について解説

執筆者 : 下中英恵

投資初心者に人気のラップ口座って? 特徴と注意点について解説
これから初めて資産運用にチャレンジしようとしている方は、「ラップ口座」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
 
ラップ口座は、自分で投資する商品をアレコレと選ばなくてもよいので、分かりやすく、興味を持っている方もいるかもしれません。今回は、ラップ口座の仕組みや、注意点を一緒に確認していきましょう。
 

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下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

投資信託との違い

初めての資産運用では、投資信託(ファンド)からスタートする方は多いのではないでしょうか? 投資信託は、投資家からお金を集めて、ファンドマネジャーと呼ばれる運用のプロ集団が、株や債券などのさまざまな商品で運用する仕組みです。
 
企業の個別株式などを購入する場合、一般的には、企業の将来の業績予想などをしなければならず、投資初心者にはハードルが高いですね。一方、投資信託は、初心者の方でも、比較的分かりやすい仕組みとなっています。
 
しかし、最近では、投資信託さえも、自分で選ぶのが難しくなってきたと感じる方が多いようです。
 
投資信託協会のデータによると、現在、世の中に出回っている投資信託は、1万2000以上あります(※)。さまざまな金融機関が販売している投資信託の中から、自分にピッタリの商品を選ぶことができない、と資産運用にくじけてしまう方がいるのも事実です。
 
そんな中で、人気を集めているのが「ラップ口座」と呼ばれる仕組みです。一般的にラップ口座では、私たち投資家は、証券会社と契約を結び、投資家の運用方針に沿って、資産の運用や管理を証券会社の専門家に任せるというものです。
 
基本的に、ラップ口座は、自分で投資信託を選んで購入するのではなく、投資信託の選択さえも、プロに任せてしまうという「全てお任せプラン」であると頭に入れておきましょう。
 

ラップ口座をさらにくわしく!

ラップ口座の特徴をいくつかご紹介します。まずは、投資家自身のリスク許容度(どのくらいまでなら損をしてもよいか)や、運用期間などに応じて、その人にあったサービスを提供してくれるというものです。
 
自分自身で運用する場合、株や投資信託の買い時や売り時は、自分で決めなければなりません。投資初心者の方は、このタイミングを見計らうのが難しいケースがあるでしょう。ラップ口座は、投資家それぞれのプロファイリングに合わせて、買い時や売り時を決めてくれます。
 
また、ラップ口座は、手数料の仕組みに特徴があります。一般的に、金融商品を自分で売買する場合、取引をする際に毎回手数料を支払うことになります。
 
一方、ラップ口座では、資産の運用・管理料として、年間単位等でまとめて金融機関に口座管理料を支払う仕組みです。ラップ口座では、1年間のうちに、何回売買を繰り返しても、口座管理料は変わりません。
 

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ラップ口座の注意点とは?

全てプロに任せることができるという点で、投資初心者は、ラップ口座に大きなメリットを感じるかもしれませんが、実は注意点もあります。
 
まず、ラップ口座でも、大きく損をしてしまう可能性があるということです。プロにお任せにしていても、景気動向などにより、大きく資産が減ってしまうことがあります。
 
さらに、自分で売買するよりも、手数料が多くかかるケースがあります。先ほどご説明した通り、ラップ口座では、毎年口座管理料がかかります。大きな利益を上げることができなくても、また、ほとんど取引をしなかったとしても、ラップ口座では、毎年手数料を支払わなければいけません。
 
このように、ラップ口座は、自分で取引を行う場合と大きく異なるポイントがあります。投資初心者の方は、「全てお任せできるから安心」と、ラップ口座の契約を結ぶのではなく、その注意点をしっかり確認することが大切です。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
 
出典 (※)一般社団法人 投資信託協会 投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)直近データのバックナンバー
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者


 

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