更新日: 2019.07.17 その他資産運用

【相談事例】第一子を出産。30代から考える資産運用のポイントとは

執筆者 : 末次祐治

【相談事例】第一子を出産。30代から考える資産運用のポイントとは
独身時代に運用の経験がなく、毎月の継続的な貯金もしたことはないという田中さん(仮名32歳)は、第一子を出産後、現在育児休暇中で子供の誕生を機にお金のことを色々と考えたいと思い、有料のセミナーに参加しました。
 
セミナー後の個別相談にも参加、夫婦で今後のお金のことを相談に来られました。
 

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末次祐治

執筆者:末次祐治(すえつぐ ゆうじ)

FP事務所 くるみ企画 代表

確定拠出年金相談ねっと認定FP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会)、企業年金管理士(確定拠出年金)
大学卒業後、旅行会社、外資系生命保険会社勤務を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。
「老後資金の不安をゼロにする」特に中小零細企業の退職金を大企業、公務員並みの2000万以上にするというミッションのもとマネーセミナーや個別相談、中小企業に確定拠出年金の導入支援を行っている。金融商品は出口が大事。「一生のお付き合い」がモットー。

https://mbp-japan.com/fukuoka/fpsuetsugu/

まずは現状把握からスタート

ファイナンシャルプランナー(FP)にお金のことを相談する『FP相談』といっても、最初から、相続、保険、資産運用と相談事案が決まっている方は、そう多くはありません。特に今回の相談者の田中さんのように、出産などの環境の変化で今後の家計について考えるようになり、まずはセミナーに参加して勉強してみよう! という方もいます。
 
セミナーに参加することの意味は、個人の考えによって異なりますが、自分から時間を取って勉強をしに行動するわけですので、本人(家族)にとっての課題が、ある程度は明確である場合が多いかとは思います。
 
・子どもの教育資金
・自分たちの老後資金
・住宅購入の頭金
・毎月の貯金
 
など、明確ではないにしろ、そろそろ考えないといけないかな? という課題があるので、まずは毎月の収支のバランスをみて、現状の把握を一緒に行うのがスタートになります。
 

ライフプランを自分でつくってみる

会社員や公務員の方は、毎月給与が振り込まれますので、収入はすぐわかる方が多いのですが、大事なのは支出です。家計簿をつけていなかった田中さんでしたが、相談前までにだいたいの毎月の支出を調べていました。ざっくりとした数字にはなりますが、毎月の支出のイメージはできました。
 
支出の項目は、前もってヒアリングシートをお渡ししてそこに記入していただくのですが、日ごろあまり家計管理をしていない方は、通帳やクレジットカードの明細に目を通すことで支出の特徴はわかります。
 
忙しく、家計簿をつけることが難しい方は、通帳やクレジットカードの明細の余白などに「何のための支出か」をメモ書きしておけば、これも家計簿代わりになります。
 
ライフプランソフトは無料でダウンロードできるものを増えてきました。また、エクセルなど自前で管理している方もいます。しかし、大事なことは今後のお金のシミュレーションなので、まずはイメージが付きやすい年齢までつくってみることを田中さんにもお勧めしました。目安としては20年です。お子さんが大学入学するまでです。
 
下図はライフプラン表のイメージです。学校の入学などライフイベントで使う予定金額や現在の収入、支出等を書き込み、20年間のお金の流れを把握しましょう。
 

 

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ライフプランでなにが必要かを考えてみる

ライフプラン表を手にした田中さんは、20年間のお金の流れが把握できたことに満足された様子でしたが、毎月貯めている資金を運用した方がいいか、と考えました。これまで、預貯金以外の運用の経験はありません。会社で企業型確定拠出年金に加入していて、そこでも元本確保型である保険商品のみで運用をしていました。
 
よって、まずは企業型確定拠出年金の確認と運用方法の見直しを優先して行い、今後は「預貯金以外にも運用が必要かどうか?」を考えてきます、とのことで相談は終了しました。
 
その人個人のリスク許容度を考えながら運用をしていくことは今後必要になるとは思いますし、運用をするうえで時間が長い方がいいということもありますが、いつから始めるかは、ライフプランを確認してじっくり検討してからでも遅くはないと思います。どの手段で運用をするかの前に、そもそも論として預貯金以外の運用が必要かどうかの検討も必要はではないしょうか?
 
執筆者:末次祐治
FP事務所 くるみ企画 代表