更新日: 2019.07.04 株・株式・FX投資
株を買うときに、いくらになったら売りますか?重要な出口戦略
もちろん、株価は日々さまざまな要因で変動し、急に上昇したり、その反対に急落したりすることがあるので、状況に応じて臨機応変に対応することが大切です。
しかし、買った株が値上がりしても、その株を売らなければ利益が確定しません。売るタイミング、つまり出口戦略が重要になってきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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心理的に有利なのは買方
株を買うという「入口」では、たくさんの銘柄の中から有望な株を選ぶことができるので、いくつか候補を絞って、比較しながら慎重に銘柄と買い時を判断する人はたくさんいます。
ところが、買って保有している株を売るという「出口」になると、売り時を見極めるだけなのに、巷にあふれる情報に振り回されたり、その場の雰囲気に流されたりして、安易に判断してしまう人が少なくありません。できるだけ高く売りたい、損はしたくないという気持ちが、投資経験の長い人の判断をも曇らせるのです。
投資は、出口戦略が難しいと言われます。株式投資では、買うにしても売るにしても取引してくれる相手がいなければ成立しません。そうなると、心理的には買方が有利になります。
なぜなら、買方の場合、手持ちの資金を運用したいという動機がほとんどで、投資対象は上場している株以外にもたくさんあるからです。また、東証一部(東京証券取引所第一部市場)だけでも2000を超える数の会社が上場していますから、その中から有望な銘柄を選んで買うことができます。
なんらかの理由で保有しなければならない株があるとしても、通常、買うタイミングには時間的な余裕があります。
一方、売方は、信用取引は別にして自分が持っている株を売るのですから、銘柄を選ぶことはできません。そうなると、その株が買方に選ばれなければならないため、なかなか目標の値段で売ることはできません。
上昇傾向が続いている株でもまだ上がると思われたり、下落傾向にある株がそろそろ買い頃だと思われたりする値段になって、その株が選ばれるわけです。株を売ろうとするときには、「今、自分だったらその株を買うだろうか」と、逆の立場で考えることがよい判断につながるのではないでしょうか。
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長期投資でも重要な出口戦略
株を売ろうとする人にとっての出口は、買おうとする人にとっては入口になります。自分が売りたいときに果たして買ってくれる人がいるのか、いくらだったら買ってくれるのか、買方の気持ちになって考えることが大切です。
もっとも、持っている株が勢いよく上がってくると、買方も「乗り遅れるな」とばかりに焦って高値を掴むことがよくありますから、そのタイミングで思い切って売れば利益を確保しやすくなります。
長期投資なら、売買のタイミングは関係ないという声も聞かれます。確かに入口では、株価の変動が激しいときでなければ、タイミングはさほど気にしなくてもよいでしょう。買うタイミングを何回かに分けて取得価格を平準化することもできますし、その株を買うのをやめて他の銘柄に変えることも、株式投資以外の方法で資産運用をすることもできます。
しかし、出口では長期投資でも持っている株を売却しないことには、最終的な目標は達成できないので、売るタイミングは重要です。
出口戦略では、とくに余裕を持つことが大切です。売る時期を分散する方法もその一つです。
早い時期に目標の株価に達し、「まだ上がるかもしれないから今売ってはもったいない」と躊躇しているうちに、売るタイミングを逃すことがよくあります。持ち株の半分を売るなど、株価が上昇トレンドに入っているときに、一定の利益を確保しておくと心の余裕が持てます。
出口戦略で余裕を持てるかどうかは、やはり買うタイミングが影響します。株を買うときには割安かどうかの答えは出ませんが、少なくとも、「今買わないと相場に乗り遅れてしまう」と慌てて高値掴みをしないことが大切です。
株を買うときには売る場面も想定して、慎重に買う銘柄とそのタイミングを考え、いざ売るときに冷静な判断ができるように準備しておきたいところです。
Text:FINANCIAL FIELD編集部
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