最終更新日: 2019.01.10 公開日: 2018.01.27
資産運用

「株を買って株主優待を受けてみたい」 いまさら聞けない口座の作り方

執筆者 : 林智慮

アラフィフのA子さん、久しぶりに学生時代の友人3人とランチを楽しんでいます。
 
「A子さん、◯◯へいつも買い物に行くのなら、◯◯の株買ったら?」と、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を保有しているD子さんがいいます。
 
「株主優待で◯◯で使った金額に対して最低でも3%のキャッシュバック。系列のスーパーマーケットでも優待使えるし、配当金も年間で3,000円あるの」と続けます。
 
「え~、今、定期預金にしてもほとんど利息つかないのに」とB子さんの声に、「今、1年で3,000円の利息をもらおうと思ったら、いくら預けないといけないと思う? 今は定期預金利率が0.01%しかないので、3,000万円預けないと3,000円の利息はつかないのよ」とD子さん。
 
「それよりもキャッシュバックのほうが大きいけどね。月5万円の買い物をしたら半年で30万円、3%の場合9,000円のキャッシュバックになるの」
 
「そうなの? なら、◯◯の株を持ってないと損だね」とC子さん。
 
「でも、どうやって買えばいいの?」
林智慮

Text:

Text:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

相続診断士 
終活カウンセラー 
確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

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林智慮

執筆者:

Text:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

相続診断士 
終活カウンセラー 
確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

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まずは証券会社に口座を作る。NISA口座で年間120万まで非課税

 
FP資格を保有するD子さんが、「先ず、証券会社で口座を作る。NISA口座も開設してね。口座が開設できたら、証券会社の自分の口座にお金を入れて、そして株を買うの」と話すと、「え? ニーサってなに?」と返す3人。
 
D子:「NISAは少額投資非課税制度で、NISA口座の株で得た配当金や売買益に課税されないの」
 
B子:「そういえば、銀行でNISAを見た気がする。銀行でも◯◯の株買えるの?」
 
D子:「個別株は銀行では買えないの。銀行のNISA口座で買えるのは投資信託のみ」
 
C子:「株は証券会社でNISA口座ね。でも、NISA口座でなくても買えるんでしょ?」
 
D子:「買えますよ。ただ、配当や売買益(譲渡益)に税金がかかるの。平成49年まで復興特別所得税が掛かるので、所得税15.315%と住民税5%の20.315%が税金で引かれるけれど、NISA口座なら課税されないの」
 

NISA口座の注意点

D子:「ただ、利益をなかったことにしてくれる反面、損失もなかったことになるのね。通常の一般口座や特定口座で譲渡損が出た場合は、課税された配当金と損益通算ができて、確定申告で配当金に課税された分を取り戻すことができるの。それでも差し引けないときは、翌年以降3年間繰り越し控除ができるの。
 
でも、NISA口座はもともと利益も損もないものとされるから、それができないの。そして、NISA口座の買い入れできるのは年間120万円まで。売った枠が再利用できないので、売買を頻繁にすると直ぐに枠を使い切ってしまうわね。でも、◯◯の株を優待目的で持っているだけなら、NISA口座で買ったほうがいいかな」
 
A子:「そうなんだ。で、証券会社の窓口で買うの? ほら、駅の近くに△△証券があるからそこへ行けばいい?」
 
D子:「当然買えるけれど、窓口で買うよりネット証券のほうが手数料は安い。ネット証券だとNISAの売買手数料はゼロのところもあり、通常の売買でも全然手数料が違ってくるの。例えば100万円の株を買うときの手数料は、大手証券の窓口だと1万円ちょっと掛かるけれど、ネット証券だと320円~1,000円。ただ、大手証券の窓口だと相談しながら買えるメリットはあるけれどね」
 
A子:「安いのはわかった。でも……」
 
D子:「でも??」
 
A子:「パソコン苦手だし」
 

パソコンが苦手、ネットは怖い。どうやって証券会社の口座を開設する?

A 子さんはさらに続けます。「ネットで株を買うのって、なんか怖くない?」
 
C子:「ネット証券はスマホで口座開設できるし取引もできます。証券会社のセキュリティもしっかりされているし、ウイルス対策ソフトを入れていればそれほど怖がらなくても。それより、変なサイトを踏まないほうが大切かも。それでも心配なら、手数料が高くても証券会社の窓口で買うと安心できるかな。何度も売買しないのだし」
 
A子:「大丈夫かも。やってみようかな」
 
D子:「まず、口座開設だけやっておいてね。株主優待を得るには権利確定日に株を持っていればいいの。確定日に株を買って、次の日に売ってしまっても優待を受けられるの。ただ、企業によって保有期間によって優待が違ってくることもある。◯◯株の確定日は2月と8月なので、株価を見ながら買うといいね」
 
A子:「できなかったら、D子さん手伝ってね。ところでね、うちの娘が……」
 
話は尽きませんが、お店のランチタイムが過ぎてしまい、場所を変えて話の続きをする4人でした。
 
※株式投資は配当金や株主優待等のお得な面がありますが、株価が変動することで損失や企業が倒産し最悪価格がなくなることもあります。投資は自己責任で行いましょう。株主名簿に載ると、投資した企業から決算報告・株主総会の案内が送られてきます。決算報告はホームページでもチェックできますので、企業の状態は確認しておきましょう。株主優待は永続を約束されたものではありません。廃止・変更されることがありますので、ご注意ください。
 
※NISA口座の買い付けができるのは、平成23年までとなっています。詳しくは金融庁のサイトをご覧ください。
 
Text:林 智慮(はやし ちりよ)
CFP®認定者相続診断士 終活カウンセラー 確定拠出年金相談ねっと認定FP



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