更新日: 2019.01.08 その他資産運用

ビットコインを取り巻く状況

執筆者 : 柴沼直美

ビットコインを取り巻く状況

中国におけるビットコイン市場の閉鎖が話題になりました。2016年は急騰していただけに驚きを隠せない方も多くいらっしゃるでしょう。

直近でも盛り上がりをみせていたICO(仮想通貨を通じて資金調達をする)についても中国では規制を強化するなど、ビットコインに関連した話題はつきません。一般投資家としてこの動きをどうとらえればいいのでしょうか。

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柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

 

取引所の信用力が担保されていることが前提

 
2016年の急騰時には盛り上がっていましたビットコイン市場ですが、2017年9月に取引の半分を占める中国で当局がビットコインと円やドルなどの法定通貨の取引に対する規制や監視を強化しています。

最大の理由としては、中国国内の通貨が仮想通貨として海外に流出するのを懸念した動きだといわれています。これによって大幅にビットコインの価格は大幅に下落しましたが、管理監督する機能が未整備である市場で取引をするというのはやはりリスクが大きいと言わざるを得ません。取引は監視・管理する機能をもったところで行うから見通しがたちます。

何度かお伝したように、金融資産は短期的には需要と供給のバランスで、長期的にはファンダメンタルズ(金融資産が上昇するか下落するかの源泉となる利益成長力)に回帰します。

その理論にあてはめると、資金調達をする側の信用力以前に、大前提となるビットコイン市場が整備されていないところでは土台がないところに大型ビルを建築するようなものです。

短期的には需給で価額の目安が立てられますが、「ここまで下がったら割安」という指標も市場参加者の実態や傾向がわからないので見通しがたてられません。資金調達をする側も、独自のコインを発行するにあたり、ホワイトペーパーを提出するだけですから、それがどこまで信用に値するのかも不明です。

こういった市場で勝負をするのは、将来への期待という数値化できないものを頼りにするため裁量に頼るしかないわけです。実はこのようなよくわからない時が、うまくいけば先行者利益として一番大きな収益を得られるといわれますが、問題が起こったときにすべてのリスクを投資家が100%負うことになりますから一か八か的な賭けに近い状況です。

 

長期的、より少ないストレスで継続的に

 
市場が未成熟であれば、どうしても値動きが荒くなります。この値動きの大きさをリスクと言います(危険という意味ではありません)が、リスクの大きな市場で収益を得ようとすれば、常に監視する必要があります。

市場が未成熟であるが故に参加者も少なく、参加者一人あたりが受ける収益も損失も大きくなります。余裕資金で値動きの勉強をしたい場合は小規模市場、老後の生活資金を増やしたい場合には成熟市場での運用がよさそうです。

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