更新日: 2020.05.15 子育て

小学生の学童保育、いったいどれくらいのお金がかかるの?

執筆者 : 柘植輝

小学生の学童保育、いったいどれくらいのお金がかかるの?
仕事で家を空けることが多いけれども、その間小学生の子どもだけで留守番をさせるのも心配。そうしたご家庭を中心に、広く学童保育が利用されています。学童保育とはどういったものか? 費用はどれくらいなのか? 解説していきます。
 
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士

2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

学童保育とは

学童保育とは、保護者が仕事などで家を空けていることが多い家庭において、平日の放課後や長期休暇中などに保護者に変わり児童の受け入れを行っている施設です。学童保育は、児童に遊びと生活の場を適切に与えることで、健全な成長に資することを目的としています。
 
学童保育の名称は、自治体や運営事業者によっても異なりますが、一般的には「放課後児童クラブ」や、単に「学童」などと呼ばれることが多いです。

●学童保育には誰でも入れる?

多くの学童保育には入所基準が設けられています。入所基準は、自治体や運営事業者によっても異なりますが、一般的には次のような内容となっています。
 
・保護者が就労、就学、疾病などにより監護に当たることが難しいこと
・火災や災害などにより家屋が損傷していたり、その復旧のために必要がある場合
・その他必要があると認められる場合など
 
ただし、民間の事業者の運営する施設では、入所基準が定められていないこともあり、習い事と同じような感覚で施設を利用できることもあります。なお、近年は待機児童という言葉がよく聞かれるようになりましたが、地域や施設によっては児童の受け入れができないこともあります。
 
参考までに、厚生労働省によると、2019(令和元)年には1万8261人の待機児童が発生し、過去最高となっています(※1)。詳細な入所基準については、入所を希望する学童保育施設にお問い合わせください。

学童保育はいつ開所している? 何時まで子どもをみてくれる?

令和元年度のデータによれば、平日はもちろん、土曜日や長期休暇も開所しているという学童保育が90%以上を占めます。逆に、日曜日についてはほとんどが閉所しており、日曜日も開所しているところは9.1%にとどまっています。
 
開所時間については、13時から14時までの間に開所し、19時までに閉所するという学童保育がほとんどです。長期休暇などの場合は、開所時間が早まり、8時から9時の間に開所するという学童保育が66.9%を占めます。

●学童保育の費用は?

学童保育の利用には毎月費用が発生します。利用料は、おおむね月4000円から6000円としている施設が多いです。利用料は、家庭の状況や運営事業者などにより、減免措置があったり、利用料が発生しないということもあります。
 
仮に月々の利用料が6000円だったとしても、子どもを学童保育に預け、安心して働くことができるのであれば、それは決して高すぎる金額ではないでしょう。詳細については、最寄りの市区町村役場や学童保育の運営事業者までお問い合わせください。

学童保育を利用したい場合はどうすればいいの?

学童保育の利用を希望される場合、お住いの市区町村役場で入所希望手続きをする必要があります。
 
ただし、入所手続きをしたからといって、その場ですぐに学童保育を利用できるようになるわけではありません。多くの場合、利用開始の前々月から前月までの間に所定の手続きをすることが求められます。
 
なお、民間の事業者が運営する学童保育であれば、直接事業者に問い合わせることで、すぐに入所できることもあります。

学童保育については市区町村役場に相談するのがベスト

学童保育は、仕事で家を空けがちな親に変わって子どもの監護を請け負ってくれる施設です。利用料金や開所時間、入所基準などは、自治体や運営事業者によって異なります。学童保育の利用については、最寄りの市区町村役場に相談するとよいでしょう。
 
[出典]※1 厚生労働省プレスリリース「令和元年(2019年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」(令和元年5月1日現在)
 
執筆者:柘植輝
行政書士


 

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