更新日: 2019.12.24 その他

結婚指輪は「給料の3ヶ月分」はもう古い? 最近の相場はいくらくらいなのか

結婚指輪は「給料の3ヶ月分」はもう古い? 最近の相場はいくらくらいなのか
昔から結婚指輪の相場は、給料の3ヶ月分と言われています。しかし時代の変遷とともに、人の価値観も変わっていくものです。果たして、今でも結婚指輪の相場は変わっていないのでしょうか。
 
結論から述べると、相場は変わっています。では実際のところ、相場にどのような変化が見られるのでしょう。ここでは現在の結婚指輪の相場を紹介するとともに、購入の際に迷いがちな点にも触れていきます。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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昔よりも金銭感覚がシビアになった?

「ゼクシィ結婚調査2018 首都圏」を見てみると、指輪の相場は昔に比べて大幅に下がっていることがわかります。結婚するとなると、指輪のほかに式場や衣装などさまざまな面で費用が掛かります。
 
さらに結婚後も家具や家電などをそろえる必要があるため、相当な額の出費が考えられます。そのため、あらかじめ結婚資金を貯めてはいても、できる限り出費を抑えたいというような考えが相場に反映されているのだと推測できます。
 
具体的には全国平均でおよそ37万円と24万円となっています。なぜ相場が2つあるかというと、これは前者が婚約指輪、後者が結婚指輪の相場だからです。
 

指輪は兼用でも問題ない?

「ゼクシィ結婚調査2018 首都圏」では、婚約指輪の購入理由として「プロポーズの際に夫が贈ってくれた」「けじめとして夫が贈ってくれた」などが多く挙げられています。
 
しかし諸事情により指輪を2種類用意することをためらっているカップルもいるでしょう。そのような場合は、婚約指輪と結婚指輪を兼ねるケースがあります。通常、婚約指輪は女性だけが持つものなので、結婚式での指輪交換を考えて結婚指輪も用意した方がいいと考えるかもしれません。
 
しかし新郎新婦と招待客はある程度離れているため、指輪の細部まで見られることはないでしょう。本人たちが気にしないのであれば、指輪交換はペアリングで代用すれば問題ありません。結婚指輪よりも安価なファッションリングを購入する手もあります。
 

相場は地域によっても差がある?

婚約指輪の相場が約37万円、結婚指輪の相場が約24万円であることは先ほど紹介しました。正確には36.5万円と24.4万円です。
 
しかしこの数字は全国平均の相場なので、地域によって若干変化します。「ゼクシィ結婚調査2018 首都圏」を見ると、人口密度の高いエリアは相場も高い傾向にあることが見て取れます。では具体的にどのような数字となっているのでしょうか。
 
まず婚約指輪の平均相場を確認していきます。相場が一番高いのは首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)になっており、その数字は41.9万円と全国平均より5万円以上高い相場となっています。次いで高いのが関西(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山)の37.4万円、もっとも低かったのが北海道の27.6万円でした。
 
次に結婚指輪の相場を確認していきます。首都圏の相場は25.4万円となっており、全国平均よりも高い数字となっていますが婚約指輪ほどの差はありません。相場がもっとも低いのは岡山・広島・山口・鳥取・島根の中国エリアです。しかしその相場は22.1万円なので、上下の幅自体結婚指輪よりも少なくなっていることがわかります。
 
ただ、首都圏の相場はエリア別1位ではなく、富山・石川・福井の北陸三県と愛知・岐阜・三重の東海エリアが首都圏よりも高い相場となっています。もっとも、両エリアとも25.5万円と首都圏との差はわずかなので、やはり基本的には人口密度の高さが相場に比例すると考えていいでしょう。
 

お金の使い道は夫婦で考える

このように、結婚指輪の相場は昔に比べてずいぶん低くなっています。婚約指輪にしろ結婚指輪にしろ、相場は給料の1ヶ月から1ヶ月半といったところです。しかし、それは昔に比べて互いに向ける愛情の量が減ったからではなく、よりお金の使い道を考えるようになった結果でしょう。
 
出典
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ結婚トレンド調査 2018」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部